ファンタジーって何さ

ファンタジー小説（異世界転生）、イコール、ゲーム世界。という図式が蔓延する中、そこでちょっと立ち止まって考えてみないかい？　という論。

私も同意します。単純に、そこで立ち止まって考えたほうが、面白い作品が生まれる確率が高くなると思うから。面白い作品を生み出すヒントが、ここに転がっていますよ！

型ってありますよね。武術とかで。あれはよく使うパターンを体系化したものなんだけれど、あれと一緒ですね。「RPG的描写」なんかは。なぜそうなっているのか理由を理解しなければ、ただ表面をなぞるだけに終わってしまう。
ファンタジーもそういうところがあると思います。必要なのは何をしたいかを自分ではっきり定める事。

今更この様な事を高説ぶるのもどうかと思われるかもせれませんが、とりあえずこの作品に対するコメントと言うことで。

特にWeb小説では「読みやすい作品」「テンポの良い作品」が受けます。
その為には広く多く、誰もがすんなりと受け入れることが出来る既存の設定を使用する事が好まれます。
筆者様が言われている通り、わざわざ細かい描写をその都度書いている作品は文章も長くなり、話の流れを阻害し、テンポを悪くしてしまいます。
勿論、こだわりを持つ作者様等は事細かい描写を書かれているでしょうが。

一例として、私の作品に出てくる「魔獣」は名称をオリジナルにしています。
「コカトリス」や「ハーピー」と書けば、フ…続きを読む

カクヨムに訪れてみて、まず驚いたのが、「ファンタジー」の定義の狭さでした。
ラノベやらゲームやらのワンパターンが軒を連ね、設定・展開・描写のどれを取っても、特定の人しか対象にしていない。それはそれで面白いのでしょうが、残念ながら私にはその様式美が理解できませんでした。
『ファンタジーって何さ』という深淵な問いから出てくる答えが、「ゲームの真似事ではないはずだ」という警鐘になってしまう、この事態が私には異様に思えます。
インターネットという大海原で、カクヨムが小さく箱庭化しているような、そんな窮屈さを感じてしまうのです。

とても勉強になる授業でした。
確かにモンスターとなるとほぼゲームや従来のこの手の作品に影響され、モンスターの死は消滅みたいな等式が出来上がっていそうな気もします。かくいう僕もそんな節がありました。
ファンタジーという肥えた土壌の上で、一つの作物だけ育ててももったいないですものね笑
この作品は自分の中のファンタジー観から世界までを見直させてくれるとてもいいお話でした。そっと肝に銘じて、明日も書こう。