夏の日、邂逅

千曲裕二、２６歳。社会人。彼女アリ。特に不自由はしていないが、ただ過ぎていく時間の中で、よく正体のわからない心の隙間が徐々に広がって行くのを感じていた。
そんな中、お盆の連休を利用して、子供の頃よく遊びに行っていたじいちゃんばあちゃんの住む田舎を訪ねる。そこでは夏祭りが開催されており、その夜祭りに１人で繰り出した裕二は、祭りの会場でひとりの浴衣姿の美少女と出会う。しかし、気づいた時には異世界に迷い込んでおり、帰る術を持たず、訳の分からないまま浴衣姿の美少女と一晩過ごす事になり……。
人間以外の生物が言葉を話す昭和風の世界で、おっさんに片足突っ込んだ裕二が、生きる意味を見つけ出す異世界ファンタジー。