二人の決断は奇跡を起こす。感動の物語がここに誕生しましたぜ!

ここに誕生した、奇跡の物語。何がそうなのかと言いますと、ストーリーではありません。いえいえ、言い方が違いました。今作「聖夜のスプリンター Reasons to run on the Holy Night」自体はミラクルをテーマにされております。私が申し上げたい奇跡とは、<恋愛物コンテスト>という企画が無ければ、この世に生まれなかった物語かもしれないということです。いずれは作者の手によって発表されたでしょう。でもここまでの傑作として誕生したかどうかは、神のみぞ知るってことです。
はい、間違いなく今作は傑作です!  未読のおかた、今すぐにタイトルからご覧ください。このタイトルこそが、今作の最大のキーポイントなのですよ。

ストーリーは男女の出会いから始まり、紆余曲折を経て……と、恋愛物語になるのですが、この紆余曲折が変化球を得意手とする作者ならではの驚きの連続です。こういう流れを描かせたら、右に出る書き手は皆無ではないでしょうか。引き込むは引き込む。読みだしたらブレーキをかけられなくなります。でも、しっかりと恋愛物語なんです。泣かされますよう、本当に。真正面からど真ん中の乙女チックなムネキュンや桃色ラブリーな展開ではなく、思わぬ角度から鋭角的に読み手の胸に射してくるのです。連載中、何度も涙しましたもの。

恋愛物にあまり手馴れていらっしゃらない読み手のおかた、この物語をご覧になってくださいませんか。百人百様の恋愛があるように、この物語でしか絶対味わえない感動を、涙を、笑顔をぜひ受け止めてください。必ず読了後にご満足されると確信を持ってお奨めいたします。

今年のクリスマスには、最初からまた読んじゃおっと!

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