濃縮された15分

情熱だけで突っ走る作家志望の若者と、達観と諦念を纏った老練の編集者。夢と現実を象徴するような二人です。
創作に関わる者の内面では、常にこの二人がせめぎ合っているのではないかと思います。
真摯に理想を追い求めるべきか、あるいは評価されるため堅実な作品を作るべきか、もしくは、諦めるか。
そういった自身の葛藤を投影しながら読ませていただきました。
だからこそ、この結末が嬉しかったです。

濃縮された15分をありがとうございました。

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