カクヨム初のライムノベル? 唄う様に読める青春♪

ライムノベルという存在を初めて知った。
言葉のリズムが心地良い。
青春の情景をラップのリズムに乗せた軽快感の中に、あれ?と思わせるような難解な言葉も滑り込ませてある、なかなかに凝った文章だ。
主人公たちも、始めは気怠い不良っぽさを見せながら、読んで行くうちになんだよ結構良い子たちじゃないか、と共感が湧いてくる魅力的な設定になっている。
財音神社へのジャーニーはまるでRPGのようで、懐かしの少年漫画を彷彿とさせる。 場面展開の繋ぎがちょっと飛びがちなのも、漫画特有の突拍子もない感じを意識しているのだろうか。理屈抜きで楽しめよ、と語り掛けられているようにも感じられる。
若者向けだから、なんて言わないで、老いも若きもぜひ読んで欲しい。心が明るさを求めて旅発つのは思い立ったが吉日、何歳でも良いのだから。

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