恋かどうかはわからないけど

作者 新樫 樹

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★★★ Excellent!!!

 心に深い傷をもった二人が、お互いのことを意識しはじめた。これから恋が始まるかもしれない。でもこの二人なら、いろんなことを乗り越えていけると思う。
 トラウマを抱えたまま、自分の中に閉じ込めるのではなく、互いにそれをカバーできればきっと強くなれる。そう、前向きに思える作品でした。うん、ラストが好き。

★★★ Excellent!!!

短いストーリーの中に、家族があって、友達がいて、女の子と出会って……、過去の話が深い物語を生み、読み応えのある作品でした。

恋かどうかはわからないけど、僕たちは出会って、お互い共有して、何かが始まったのだと感じました。
そんな始まりの物語です。

★★★ Excellent!!!

クラスメイトと雪山にスキーへ出かけることになった主人公。
けれど、彼の心の奥には、雪山へのある複雑な恐怖感が潜んでいて——。

人の命を救うために失われた命。誰かの命と引き換えに救われた、その人の苦しみ。
簡単には消えることのない深い悲しみを抱え、それでも前を向かなければならない——生きることの苦しさ、難しさを思わずにはいられません。

しっかりとした重みのある、奥の深い短編です。

★★★ Excellent!!!

タイトルどおりの内容でした。たしかに……なるほど、と私は納得してしまいました。登場人物達の背景がしっかりと想像できる無駄のない文章。スラスラと読める物語もわかりやすく、気付くとラストです。

気軽に読める作品だと思いますので、一読お試し下さい。