【街コン】空中散歩と成人の儀

作者 さくらもみじ

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★★★ Excellent!!!

岡山において大事な成人の儀式は空を渡る事だった。
渡り切るには度胸だけでなく、恐怖心を克服する必要もある。正に勇気が試される場面と言えます。
しかし、恐怖の先には雄大な景色が広がっており、言葉に表し切れない達成感を覚えること間違いなし。
そして風景の描写も然る事ながら、短くも味のある登場人物の遣り取りは妙に心に残りました。

★★★ Excellent!!!

街コンの要素を織り込んだ極上のミステリーだと思った。
最初から最後まで、小さなヒントを散りばめながら、テンポ良い会話でお話は進み、次々に明らかになる事実。いや、本当の事実はきっといまここではない、未来に待っている気がする。
読後感が堪らない、大好きなお話の一つとなった。
あちこちでお名前を拝見してとても気になっていて、やっと読めて嬉しい。素敵な作品に出会えたことを感謝したい。

Good!

私も岡山県人の端くれとして、子どものころに乗りました。子どもだったせいか、それほど怖いとは思いませんでしたが、あれ、恐怖にすくんで動けなくなると、後ろから来た人たちみんな渋滞して止まってしまうんですよね。
行くことも退くことも出来ず、ただ前の人が動いてくれるのをひたすら待ってるっていう恐怖。

……大人になってしまった今はもう絶対に乗れません……。

★★ Very Good!!

かの有名なアトラクションは、高所恐怖症の私のトラウマです。
ですが、「そういえば景色は最高だったな」と懐かしく感じました。
自分の人生を振り返ってみたら、苦しいこと、辛いことの先はだいたい何かいいことがあった気がします。
そういったことを思い出すことができる作品でした。

★★ Very Good!!

 作品の題材になっているスカイサイクルは以前から知っていました。知識として、ですけど。あの恐ろしいアトラクションをうまく作品に活かしているなと思います。

 そう、成人の儀式は勇気を試されないといけない。勇気があればなんでも出来ると言ったのは……。あ、あれは元気でしたね。

 私は高所恐怖症なのでこのアトラクションのハードルは高く、岡山では成人出来ないかも。岡山に住んでいなくて良かった。

 地元の名所を紹介しつつ、物語もしっかり構築しているその構成力に脱帽です。最後をうまくぼかしているところも憎いですね。

★★★ Excellent!!!

私の語彙力ではネタバレ(?)をせずに魅力を伝えきることは難しかったので、ひとこと紹介がこんな感じになってしまいました。
街コンの作品は短いからこそ難しいかと思うのですが、物語として見事にまとまっていました。
テーマパークと乗り物だけでなく、オチの部分では岡山県の別の長所もさり気なく紹介されているのがとても印象的でした!

★★★ Excellent!!!

主人公と、彼が先生と呼ぶ人との関係。
それは最初目にしたときはわからない。二人の距離感は教師と生徒と呼ぶにはあまりに奇妙で、けれどそれは物語が進むうちに徐々に明らかになっていく。
なぜこれが成人の儀なのか。
なぜ成人の儀が必要なのか。
ほんの2000文字強の物語の中に、精緻に組成された物語が凝集されている。
物語の結末は少し哀しい現実があり、私たちの中にある未知への不安をうずかせる。しかし、彼らはきっと、その不安を乗り越えていくと、そう信じさせてくれる。
とても良質な物語でした。

★★★ Excellent!!!

街コン応募作ということで拝読いたしました。
歯切れのよい文体が醸し出す軽快なテンポは、絶叫マシンをモチーフに据えたこの短編にぴったりです。僕や先生の説明を省くことで後半の意外性を引き出しているのはもちろんのこと、過剰な描写を控えて文章にスピード感を与えているのもさすがだと思いました。
先生と僕の関係性が次第に明らかになり、やがて拓けていく視界にはちょっぴり哀しい現実と、未来への確かな希望が広がっています。いずれ減速して停止するであろう絶叫マシンの最後ではなく、ピークのところでふっと幕を下ろす終わり方も素晴らしいです。
岡山は未踏の地ですが、岡山出身の友人知人は結構変わった苗字が多いので、先生の苗字も珍しいのかなあなんて思ったりしています。
最後に、繰り返しになりますが、この短さでこの完成度……!

★★★ Excellent!!!

最初、先生と呼ばれる人物と主人公の関係。
何だろう? 先生と生徒の関係なのかな、と思っていると、途中で違和感。
そして最後まで読み進めると、なるほど、となる作品です。

意外な舞台背景と、涙をそそるような真相。

なぜ先生は成人の儀にこだわるか。
それを乗り越えた者にしか与えられない感動と、主人公に新しく課せられた使命。

「だから、作るんだ。君がジンクスの一人目になれるよう、私は全力を尽くす」のセリフには、ぐっと来ました。

限られた文字数の中で、これだけのボリュームのストーリーを内包させ、且つ読者の心に響かせるのは、かなりの高いレベルの筆致のなせる技ではないかと僭越ながら思います。

私自身が街コンに参加させて頂いているのもあり、いろいろな街コン作品を読ませて頂いていますが、現時点でこれがいちばん好きかな……?

鷲羽山ハイランドを検索しました。
個人的にはスカイサイクル漕いでみたいです! 怖いでしょうけど。

★★★ Excellent!!!

状況が把握できないままストーリーは進みます。
終盤でやっと、いくつかの事実が明らかになって……。

読者の見ていた景色は、まるで崖から転落したように違うものへと変わっていくのです。

この話は、本当の結末は書かれていません。
しかし、丁寧な文章の所々に垣間見えるのは、紛れもなく希望。

少なくとも、私の中ではハッピーエンドを迎えました。
皆さんはどうでしょうか?