蜜柑色のひと

作者 新樫 樹

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★★★ Excellent!!!

わたしと私が重なった。
私は、彼女ではない。当然だ。
けれど、彼女の中にあるものが私の中にもあるのか、とても強く感情を揺さぶられた。
歯をくいしばるように涙を堪えるこの気持ちは、一体なんだろう。
わからないけれど、私もきっと彼女のように「息するように書き続けるだろう」

羨ましいのは、いつも励ましそばにある蜜柑色の温かさ。

★★★ Excellent!!!

あなたは、何がきっかけでソレを始めましたか?
そんなことを問いかけられた気がした。

最初は、誰かの一言だったかもしれない。
たまたま褒められた。
そんな些細なことだったと思う。

そして、当然のように壁にぶつかって…才能なんて無い…自己嫌悪して楽しくなくなる、苦痛を感じるようになる、あんなに好きだったのに…。

そこから、もう一度、始めるには…誰かの一言が必要なのかもしれない。

★★★ Excellent!!!

頑張る人に贈る、成長物語!

幼い頃、自分の絵を褒めてくれた姉のために絵を描き続けてきた。
しかし、コンクール応募を機に、もっと他にも目を向ける必要があるのでは? と悩む。
そんな時、ある手紙が届く……。

橙色のように、蜜柑色のようにとても温かく、見守っていてくれているような愛を感じる作品でした。
姉離れでも妹離れでもなく、一皮剥けた新しい世界の始まりなんだと思います。
だからきっとこれからも2人は支え合う素敵な存在なのだと思います♪

★★★ Excellent!!!

 小さい頃からずっと、姉に喜んでもらいたい一心で絵を描いてきた美月。有名な画家や、専門学校の友人にも関心を持てず、先生からはパッションが足りないと言われていた彼女が、彼女の作品に向けられたとある手紙をきっかけに、創作への姿勢に変化を見せます。

 美月が姉に対して持っていた愛着、それから姉が美月を気にかける気持ちが、柔らかく美しい言葉で綴られていることが印象的でした。お互いをずっと無意識に支え合ってきた姉妹の間の優しさと、クリエイターとしての成長が重なる、そんな素敵な物語でした。

★★★ Excellent!!!

まず何より、色の対比が美しい。

イラストレーターを目指している(?)少女の、「あとひとつの何か」を掴むまで。
ロンバケなど、表現者の陥る苦悩を描いているが、そこにあるのは単純な「誰かのために」ではない。
これもひとつの答えではないかと、共感できる。

橙色に染まる景色の中、寄り添うように佇む藍色の影。
二色だけで美しいこの絵を楽しんで頂きたい。

★★★ Excellent!!!

これまでずっと、新樫さんの作品を追い掛けて読んできて、大ファンの一人を自認してきた。
どの作品にも深い愛情と優しさが詰まっていた。
もちろん、今回も。
だけど、それだけじゃなかった。
どこか、凄みがあるというか、もの書きの覚悟のようなものを感じた。

まるで美月のように、新樫さんもまた、ひと皮剥けて(なーんて偉そうに言えるほどの見識や審美眼は私にはないのだけれど、ごめんね~♪)
さらなる高みを目指して歩み始めたのではないかと強く感じた。

本当の優しさは、強さと表裏一体なんだと改めて思った。
これからの新樫さんには、ますます目が離せない。
大ファンの一人として、これからも楽しみにしています。