まさかの続編 ならば…

「もうバカなことするんじゃないぞ」

「お世話になりました」


 無事、釈放となった。

 秋晴れの午後、男は4日ぶりに自宅へ戻った。

 星を強制したことが法的にいけないわけではない…手段を間違っただけだ。

『強要罪』に問われかけたわけだが…ギリギリセーフだった。


 4日ぶりに確認した『カクヨム』相変わらず★どころかPVすら伸びてはいない。

「この逮捕されかけたことをネタにするしか…」

 身を削っているユーチューバーの発想の域である。


「強要罪……強要したから怒られた」

 ハッ‼


 男は気づいたのだ。

『この小説を読んだ人は3人の人に読ませないと不幸が訪れます…私の友人は無視して人身事故を起こしました、この小説は呪われています』

 オカルト版でバズれ‼


 オカルト版でバズるまでもなく『カクヨム』で削除を求められた…。

「どうすれば…」

 ハッ‼

『この小説を読んだ人は3人の人に読ませることができれば幸福が訪れます…私の友人は実行して宝くじに当選しました。この小説は祝福されています』

「これならば‼」


「コメントきたー‼」


『作者様は、どんな幸福が訪れたのですか?』


「………」


 どうやったら読まれるのやら…今日も男は考えている。




  • Twitterで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

星を視るもの 桜雪 @sakurayuki

★で称える

この小説が面白かったら★をつけてください。おすすめレビューも書けます。

カクヨムを、もっと楽しもう

この小説のおすすめレビューを見る

この小説のタグ