むせ返るほどの本格の香り。ミステリ好きにはたまらないっ。

オフ会メンバーがペンションに集うとき、惨劇の幕が切って落とされる――。

タイトルとあらすじを見て、ミステリー好きの血がざわざわと騒ぎました。と同時に本作は、私の期待に応えることの出来るミステリーだと半ば確信して読み始めたのですが……。

まず思ったのは、これだけ文字の圧力があるにも関わらず、読ませてしまう技量がすごいということでしょうか。会話ではなくほぼ地の文で物語を進めていくところも、本格ミステリーたらしめる魅力に溢れていて、私のドストライクでもありました。

しかし、殺戮の舞台がいいですねっ。背後には樹海があり、閑散とした中にあるペンション。しかも吊り橋は切断っ、陸の孤島っ! これで殺人事件がおきないわけがないっ――というのは言い過ぎですが、舞台としては最高です。私の好きなゲーム『かまいたちの夜』もペンションですから(これは結構どうでもいい)。

そして集まるミックスベリーの十二人。最初の犠牲者は誰なのか――。
読みだしたらもうやめることはできない。最後まで読んでラストの真相に驚愕せよっ!

皆さまの本作を読んで有意義な時を過ごしてみませんか(⌒∇⌒)

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