ある日、少年の日常が変わる。青春の甘い痛みと、謎めいた敵によって。

人と馴れ合うことを嫌う高校1年生の茅ヶ崎龍介は、
秘密組織“罪”から命を狙われている、と知らさせる。
彼を守る組織“影”もまた表社会から隠れた存在であり、
龍介の身辺には次第に、ひたひたと危険が迫り始める。

多視点で展開される群像劇が物語を明らかにしていく。
龍介の担任である桐原の凄絶な過去、“影”の人間模様、
“罪”との戦闘は、殺伐としつつもキャラの魅力に溢れる。
龍介と幼馴染みの未咲を中心とした青春劇は瑞々しい。

著者は絵の才にも長け、Twitterで公開されたイラストで
本作を読むより先にキャラクターたちの顔を知っていた。
「遅れ馳せながら会いに来たよ」という、不思議な感じ。
初めから親しみがあったから、すっと物語に入っていけた。

ストーリーは3部構成予定とのことで、今はまだ中盤かな。
“罪”との戦い、それぞれの恋の行方、人生の進路と、
先行きの見えない現状に、これからの展開が楽しみです。
更新、マイペースに頑張ってください。待っています。

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