本来あるべき異世界召喚勇者の姿

まず何より言いたいのが、この主人公はたしかに酷い慎重さを見せるが、その論理は何一つ間違っていないことである。
寧ろ神様だ異世界だと言ってのける存在を信用しないのは当然のことであるし、様々な事柄への警戒具合もやや常人離れしているが真っ当なモノだと言える。

私は彼が誰よりも真剣に異世界を救う任を帯びた勇者だと思うし、良い感じに一般論や感情論をかざす相方の存在も読んでいて面白いと思った。
主人公は至って真剣で、相方も文句は多いが真剣なのだが、はたから見ればコメディとして成り立っているのは素晴らしいのだ。

このレビューを読んだ方は、まだ文量が少ないうちに是非とも一読してみることをお勧めする。

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