世界一幸せな家族の「否定しない生活」

このパステルプロムナードは筆者がTwitter上で自分自身の家族について呟いたものに加筆修正して作られた小説である。この度、改めてこの小説を読んで涙腺に心地よい潤いを取り戻すことが出来て嬉しかった。
筆者の妻である由美さんは「何事も否定しない」という信念を持っている。何事も冷静に受けて止めて、筆者や娘に対して良い影響を与える返しを即座に行えるのは決して簡単なことではない。長年の賜物と言って良いだろう。
「何事も否定しない」というのはともすれば単なるミーハーになりかねないが、由美さんはむしろ逆で流行などどこ吹く風といった具合である。このようなバランスの取れた生き方はモノや情報があふれている現代では難しいのではないだろうか。
そういう母親のもとで育った娘の節子もまた明るく前向きな子供で、これからの成長が非常に楽しみである。
時々、街中でなかなか言うことを聞かない子供に業を煮やしている親を見て不快な子供に気持ちになる事が多々ある。由美さんのように「何事も否定しない」で接してくれる親がもっと増えることを願ってやまない。
ところで、この小説の第1話は「幸せな婿養子の作り方(前編)」と書いてあるが、最後まで読んでも後編が見当たらなかった。いつか、「幸せな婿養子の作り方(後編)」を読みたいものである。

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