ワカハゲ・メモリアル

作者 鯨武 長之介

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★★★ Excellent!!!

カツラ美女もいるよ、ワカハゲメモリアル~♪

そんなオープニング曲が聞こえてきそうな今作、主人公はハゲ一族に生まれ、ワカハゲに悩まされる高校生・鷲頭 眩輝。
ハゲコンプレックスでありながらも、前向きにハゲの呪縛から解放されようと頑張る彼の姿が実に眩しい。ホント、心からハゲましたくなるキャラだ。

その主人公の前に現れたのが、長髪の天然美少女ヒロイン・鷹山 美桂。
が、彼女には決して知られてはいけない秘密があり、それを偶然知ってしまった眩輝が色々とかき回されて、次々と貴重な毛根が死滅していくというのが今作の大まかな流れである。

物語中には何度かハラハラさせられるシーンがあり、「やめてあげて。もう眩輝の頭髪は0よ」と言いたくなることもしばしばだ。しかし、その大ピンチの度に取る眩輝の男らしい行動に、きっと誰もがかのブルース・ウィリスが語った「男ってのは髪の量で決まるんじゃない。ハートで決まるんだ」という言葉を思い出すことだろう。
彼が眩しく感じるのはきっと額の広さだけが理由ではない。

また、ヒロインの美桂も結果的に眩輝の毛根を次々とデストロイしていくが、それは決して本意ではない。天然ちゃんだから、頑張ろうとすればするほどドツボにハマるだけなのだ。
事実、眩輝のハゲが治るようにと願掛けをすると語るシーンなどは胸がきゅんとなる読者も多いのではないだろうか。少なくとも私はなった。そして頑張ると言った彼女があっさり頑張れなかった時は「美桂、てめぇぜってぇわざとだろ!?」と叫んだものだ。
生まれつきのトラブルメーカー、恐るべしである。

そんな彼らの青春物語、終わり方はやや唐突に感じるものもあるが、今回語られなかった先を想像するのもまた一興。
彼らが高校を卒業する時、眩輝の頭に髪の毛は残っているのか?
そして伝説の木の下で待っているのは美桂か、それとも効果100%の毛はえ薬なのか?
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★★★ Excellent!!!

 デブをテーマにしたエッセイは既にカクヨム内で読んでいるのですが、まさかハゲをテーマにしたラブコメが存在するとは思いませんでした。カクヨム奥が深い。

 本作の主人公は鷲頭眩輝(わしずげんき)くん。高校生二年生。「この名前でハゲてなきゃ嘘」と言えるほどのツルピカネームですが、親(ちなみにハゲ)が名前に込めた期待通りにハゲています。「二年のハゲ」と言えば校内のどこでも通用しそうなぐらいの勢いで若ハゲがアイデンティティです。そんな受験やら就職やらを彼方に放り投げて生え際の後退に悩み続けている高校生の少年が、とある美少女ととある秘密を共有するところから物語は始まります。

 この作品の良いところはとにかく鷲頭くんが明るいところ。ハゲだけに。まあ実際はそういう物理的な意味じゃなくて、精神的に明るい。ハゲをコンプレックスにしてはいるのですが、卑屈ではないんですね。先生(やっぱりハゲ)に自分の使っている育毛剤を薦める程度にはオープンです。おかげでハゲネタに暗さや後ろめたさを感じることなく、素直に笑わせてくれます。

 ヒロインの鷹山さんも良い。彼女は天然でポンコツなトラブルメーカーであり、これは調理の仕方を間違えると「うわあ。殴りたい」と思わせる危険な属性なのですが、作者様の筆力でちゃんとかわいく書けています。鷲頭くんは鷹山さんの「秘密」を守るために奮闘し、しかし彼女がポンコツ過ぎるゆえに予想していなかったトラブルに巻き込まれまくります。つまり守ろうとしているヒロインに背中から撃たれる構造になるわけで、ここでヒロインの魅力が無いと「もうそんな女捨てたら?」と冷めてしまうものですが、本作に関してはそんな心配はございません。少なくとも僕は、読んでいて素直に応援できました。

 話の構成も伏線撒きと回収が巧みで良く出来ており、要所要所に挟まれる小さなギャグも面白く、自信をもってオススメ出来… 続きを読む

★★★ Excellent!!!

クラスの美少女との秘密の共有。
心引かれる甘いシチュエーションですね。
でも、その秘密が"あんなこと"だなんて!
カミは残酷だ!

軽快なテンポで交わされるキャラクター同士のやりとり。
主人公を押し退けて輝こうとする主張の強い脇役たち。
天然なヒロインの可愛さ。
面白すぎますよ、これ!
カミに誓って。

果たして、主人公は襲い来る数々のトラブルからヒロインを守りきることができるのか!?
実際に読んで確かめてください。
そして、二人にカミのご加護がありますように。

★★★ Excellent!!!

何ともデリケートな題材で小説を書いてくれやがったんだこのお方は…!

頭皮の悩みは今や中年男性のみならず、女性にも広まりつつあります。
飽食だからこそ栄養が偏り、頭皮が育たないなんてこともあるようです。これはもはや現代病と言っても過言ではないでしょう。

そんな深刻な悩みを、ここまで面白おかしく書き上げてしまうざっくばらんな開き直り!
ハゲネタはコントなどで定番のギャグとはいえ、あの手この手でハゲにからめたさまざまな事件を巻き起こすアイデアに驚かされました。

主人公の若ハゲを解決するのではなく、ヒロインの秘密を守るために奔走する…という変則的なアクションも白眉です。
演劇に、遊園地に、体育祭に…さまざまな状況で訪れる困難を乗り越えた二人が微笑ましいです。
ハゲという悩みを知り尽くしているからこそ、奇妙なシンパシーを抱いてしまう。連帯感がやがて親愛へと変わって行く。

こんな恋愛、見たことない!

斬新、の一言。
面白かったです。太鼓判。

題名(多分ときめきメモリアルのパロディ)をはじめとする各章題のパロディや台詞・会話なども楽しく読めました。

激しい運動をすると秘密がバレてしまうヒロインちゃん、普段の体育の授業やスポーツ大会なんかはどうごまかしてるんだろう…?

★★★ Excellent!!!

ワカハゲに悩む青年と一族の掟に従い青春を生きる美少女のハイテンション・ラブコメディ。
一見、とっつきにくいテーマだが、取りあえず読んでみれば作者の髪とハゲにまつわる言葉のイリュージョンに魅せられること間違いなし。
とりあえず読んでみてください。
私の感想は不要でしょう。毛がないだけに(乾燥)。

★★★ Excellent!!!

 主人公が今ブレイクしている○藤さんにしか見えませんでした(笑)
 誰でも一度は聞いたことのあるハゲネタが次々テンポ良く放り込まれます。
 そして作品の中の言葉のチョイスも秀逸!
 一つのテーマでここまで笑わせられるとは恐れいりましたm(__)m
 キャッチコピー通り、まさにいろんな意味で輝く青春作品です(^_^)

★★★ Excellent!!!

友だち減るの悲しいよねヽ(´▽`)/

ミリ単位で額の広さをチェックする主人公に、ヒカリあれ!

ストーリーはもちろんですが、サブタイトル含む物語中の『髪』に関する言葉遊びがたまりませんね。『髪はバラバラになった』とか塔の上でチェーンソー振り回したくなるレベルです。

テンポと言葉選びのセンスがステキです。

★★★ Excellent!!!

主人公とヒロインの青春ドタバタ劇…じゃ、ないんです、それでは表現できない髪の毛=ハゲ(!?)が織り成す物語。
独特な云い回しと古典的な流れに新鮮なオチが、テンポよく噛み合って笑いながらもキュンキュンしてしまいます。

主観ですが。
終始、人物表現や話の切り口にキレがあり、おもわずクスっとしてしまいながらも、どこか共感やギュッと心を握られた気持ちになれる内容、読み進めながらしっかり人物や情景が浮かび上がってくるのは前回小説同様のキレッキレ感は「さすが」。
今回、完全創作ながら髪の毛という素材でこうまで沢山の展開や感情劇が盛り込み描かれていて新しさも感じた中で、サッパリしているので飽きは感じない。
内容は読んで感じてもらわないと伝えられないような純情一直線ハゲストーリー。
物語の展望を読み手が「きっとこうなるのさ!いやまてよ?」と楽しみながら読めるのでオススメです。

「三角定規の穴」などの独特な表現は本当に好き!

★★ Very Good!!

ハゲの悩みとハゲの予防と対策をふんだんに盛り込んだコメディ。壮絶な命の奪い合いのドラマがあるわけでもなく、かといって悲劇的恋愛関係がどーしたこーしたな話もない。主人公は若禿に悩みつつも淡々と人生の悲哀を受け止めている。
そこが、良い。
悩みに苦しみ、とか言いつつもどこか世の中を達観している主人公のライトな性格が多くの読者に愛されているのだろうと納得。二話以降は女の子を助けるちょっと頼りないヒーローとしての活躍にも期待。

★★★ Excellent!!!

長之介さんの第2作目となる小説、今回は完全オリジナル作品となります。

第1話はわりあいオーソドックスな学園恋愛ドラマです。
ちょっとしたハンデを持つ主人公が、クラスのアイドル的存在に憧れ、恋慕するという王道的な展開です。

しかし、第2話になってくると、ちょっと違った様相を呈してきます。
「こうきたか!」という意外過ぎる展開。このアイディアの斜め上に行ったひねり方はとても面白く感じました。

どんなひねり方かは、作品本文を見てのお楽しみ。きっとビックリすることでしょう。

まだ第3話ですが、続きが楽しみな作品であります。

★★★ Excellent!!!

カクヨムにてモノクローム・サイダーやパステル・プロムナードで高校時代に知り合った奥さんとのなれそめやその後の自身の結婚生活を書いた作者の鯨武長之介氏が今回は完全にオリジナルな小説に挑む!
読み始めは最近薄毛に悩んでいるという作者がその苦悩を高校生男子に当てはめてみたという話なのかと思った。そして学園のアイドル的存在である少女と出会ったというのだから、これは典型的な学園生活ラブコメなのではと思いきや物語は急展開へ…。
育毛剤をいつ使おうと悩む主人公の心境を細かく描写できるのは実際に薄毛に悩んでいる作者だからこそである。
そして前2作で鍛えた(?)レトロゲームのパロディが効いた文章であるが、今回は昔のテレビ番組やマンガにまで幅を利かせて健在であるのでご心配なく楽しんで頂きたい(笑)。

★★★ Excellent!!!

ひとこと紹介に書いたように、主人公はハゲでも前向きです。
そこに現れる可憐な少女。
でも重大な秘密がある。
物語はその秘密が問題でヒロインが困る、そして主人公が相談に乗る。
そこまでなのですが、ハゲ密度の濃い、いろいろ勉強になるお話です。
早く続きを……と願ってやみません。

★★★ Excellent!!!


タイトルの通りワカハゲをテーマにしたコメディ。
名前からしてハゲというのが似合う主人公は、哀しい雰囲気を醸し出しているのに、それが読んでいるこちら側としては面白い。

お笑いで『ハゲ』はズルい武器なんだけど、小説でも武器になるのだということを初めて知った。

生え際1ミリに絶叫する攻防。
先の展開がとても楽しみな作品である。

★★★ Excellent!!!

作者初のオリジナル小説であり、「若ハゲ男子」と「○○女子」(○○の中身は読んで確かめて!)と言う類を見ない組み合わせも相まって、確かにそれまでの作品とは「毛」色はかなり異なっています。
…が、随所に見られる名フレーズやキャッチコピーのパロディや「えぇ~!? この後どうなっちゃうの~?」と、続きが気になってしょうがないあの引き際等は確実に過去二作の系譜上に存在している事をひしひしと感じさせました!
両作に勝るとも劣らない、ドキドキハラハラな展開を、皆さん共に楽しもうではありませんか♪

…と、ここまで書いていてあらためてモノクローム・サイダーの「事実が小説より気になる。」のコピーの偉大さに気付かされましたとさw