全話読了しましたのでレビューさせていただきます。
前回「モノクローム・サイダー」とは打って変わり、今回は奥様とお子様との心の交流そして日常の出来事をエッセイという形でまとめています。
1~7話くらいまでは連続したエピソードとなるので、順に読むとよりこの話の背景がわかりやすくなります。そして、エッセイが進むにつれてお子様の成長を追って見られるのも感情移入しやすい要素となります。
前作以上にまとまったテーマと読みやすい文章で、長之介さんが夫として、父親として奥様やお子様に日々の愛情を注いでいる様子が昨今の世相を反映させながらも正直な態度でつづられ、読んでいて気持ちの良さを感じます。
終盤はとても見応えがあり、現代に生きる我々も気をつけなけばと考えさせられました。スマートフォンを使う大多数の方々に特に読んでいただきたい内容となっています。
このエッセイは、前作「モノクローム・サイダー」を併せて読むとより面白さ、感情移入度が増してきます。
出来ればモノクローム・サイダーを先に読んでおきたいところですが、先に読んでも後から読んでも、両方読むと二倍にも三倍にも文章の良さと面白さが増すので、未読の方は併せ読みを推奨いたします。
奥様と結婚され、可愛らしい娘さんが生まれてからの作者さんの幸せな生活を、奥様と娘さん可愛いな~(*´∇`*)こんな二人に囲まれて作者さん羨ましいなぁ~とにやけながら読み進めておりました。
30話では、作者さんのツイートを私も拝見し、酷い事故だと思いリツイートしたのですが、嫌なコメントをする人達もいたのかと知り、ショックでした。
何よりも娘さんが無事に回復され本当に良かったです。
色々な事情で家族関係が上手くいかなくなる人達が多い中、作者さん達ご夫妻ような、お互いの為を思って協力して生活の送れる方達は本当に貴重な存在だと思います。
今後ももくぅ~羨ましいなぁというご家族のお話楽しみにしています。(^-^ゞ
そう言いたくなるぐらい幸せな家庭のお話です。
長之介さん……あんた幸せもんだぁ。
都市伝説のような妻じゃないですか。家庭じゃないですか。
ただただ羨ましす!
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由美さんは日常の小さな「よかった」を幸せにできる人なんだとつくづく感じさせられました。
絵に書いたような幸せな家庭。でも、そんな家庭はいったいどれだけあるのだろう。普通に過ごして、日常の些細な気遣いやユーモアに素直に心を温かくできる……そんな幸せをどれだけの人が感じられているのだろうか。
特別な出来事や、ドラマがあるわけではありません。でもこれ以上ないくらい暖かい気持ちにさせられる小さなドラマ、皆様ご一読してみてはいかがでしょうか?
twitterでフォローして頂いている私も、間もなく第一子が誕生しますので
長之介さんのこれまでの奥さんとの出会いや結婚までの道のり、子供が
できてからの生活など、、自分と重ねながら見させて頂きました^^
私自身も相当な幼少期からの波乱万丈な人生を送ってきたので、また
長之介さんは長之介さんの生きた道についても、人の生き方や出会い、
人生はいろいろだなぁと思って読ませて頂きました^^
私もこれからの人生は、慎ましくも楽しい家庭をずっと守り、大切に
していきたいなぁと思っています^^
作品の感想ではないかもしれませんが、これからも幸せな家庭を守り
楽しく笑顔の絶えない家庭でいてください^^
また次の作品も楽しみにしています!
このパステルプロムナードは筆者がTwitter上で自分自身の家族について呟いたものに加筆修正して作られた小説である。この度、改めてこの小説を読んで涙腺に心地よい潤いを取り戻すことが出来て嬉しかった。
筆者の妻である由美さんは「何事も否定しない」という信念を持っている。何事も冷静に受けて止めて、筆者や娘に対して良い影響を与える返しを即座に行えるのは決して簡単なことではない。長年の賜物と言って良いだろう。
「何事も否定しない」というのはともすれば単なるミーハーになりかねないが、由美さんはむしろ逆で流行などどこ吹く風といった具合である。このようなバランスの取れた生き方はモノや情報があふれている現代では難しいのではないだろうか。
そういう母親のもとで育った娘の節子もまた明るく前向きな子供で、これからの成長が非常に楽しみである。
時々、街中でなかなか言うことを聞かない子供に業を煮やしている親を見て不快な子供に気持ちになる事が多々ある。由美さんのように「何事も否定しない」で接してくれる親がもっと増えることを願ってやまない。
ところで、この小説の第1話は「幸せな婿養子の作り方(前編)」と書いてあるが、最後まで読んでも後編が見当たらなかった。いつか、「幸せな婿養子の作り方(後編)」を読みたいものである。
鯨武長之介さんの昔の話は、カクヨムの
モノクローム・サイダーを読むとして、
奥さんの由美さんは幸せを探す名人だと思う。
人は誰しも上手く行かない事があると、
何故、こんな事になったんだと嘆く所があると思う。
最近、金銭的にも仕事的にも人間関係にも余裕がなく、
荒んでいた自分はこれを読んで気持ちが救われた気がする。
見方を変えれば自分を責めるでもなく、人を責めるでもない
(人を責める事って必ず自分に跳ね返ってきますね)、
相手を笑顔にする方法だって見つかるかもしれない。
優しさに気付いた時、それはチャンスである。
だから僕は今日、いつも飲み慣れたコーヒーの味を変えてみる。
自分の心の中の大好きだった人に誇れる様に。
(追伸)しかしこの奥さん、男前である!!!
単純な巧さでは書けない読む人に「物語、ひいてはこの夫婦への親しみ」を与える文章。
そして、奥様の魅力が現実から小説の中に舞台を移しても光っている作品だと、思います。
読んでいて常々感じるのは奥様のヒロイン力の高さですね。
個人的に、それを一番感じたのは誕生日に関するエピソードでした。
奥様のヒロイン力はそんじょそこらのラノベヒロインでは太刀打ちできないでしょう。
また、時折感じるのは奥様の芯の強さや人柄の魅力が光る中、作者様の反応がかわいいなと感じてしまうことがありました。
最初にそれを感じたのは4話ですね。
付き合い出した頃のエピソードの一節、良いです。
また、9話には娘さんの優しさ溢れるエピソードが……。
家族史の一面もある良いエピソードです。
・まとめ的な・
登場する人の人物像がやはり一番の魅力でしょうか。
奥様の信念に感心したり、共感したりしながら、
作者様のキャラや文章に「親しみ」を覚える。
そんな楽しみ方ができました。
作者様の文章には、読んでいるうちに読者に親しみを抱かせるような、単純な巧さでは書けない『引き込む力』を感じました。
作者様は「感じたこと」を文章の中にアウトプットする力があるんだと思います。
「愛嬌のある文章」といってもいいのかもしれません。
そのおかげもあって、読みやすいです。
読みながら、心の底から祝福したくなる夫婦像。
それを旦那様の目線から描いた、奥様史、あるいは家族史といえるエッセイになっていると思います。