事実が、真実とは、限らない!
- ★★★ Excellent!!!
読み始めて、ニヤリ。
ふふふ、アームチェア・ディテクティブか。さあ、この椅子の座り心地は、どうかな?
読み終えて、やはり、ニヤリ。
やべえ、この安楽椅子、すげえ、いい!
ミステリという枠に、キャラクター小説、という定義(敢えて、ここではコンプレックスと読んで下さい)が、しっかり収まっている。
行動する妹、思考する兄。
静と動。
しかし、一人称形式であるから、妹の知りうる情報でしか、兄は判断出来ない。
それこそが、この作品の肝だ。
解き放たれた思考は、自由。ときに、それは、我々の常識の先を行く。
そう! 見えないからこそ、見えるものが、ある!
結末は、カタルシスがなければいけない。だが、カタストロフも、また一興。どちらが、お好み? ならば、貴方は、読まなくてはいけない。
もう一度言う。
事実が、真実とは、限らない。
そして、俺は、妹萌え!!!(あー、ごめん、格好付けたのに、台無しだよ、これー!)