事実が、真実とは、限らない!

 読み始めて、ニヤリ。
 ふふふ、アームチェア・ディテクティブか。さあ、この椅子の座り心地は、どうかな?

 読み終えて、やはり、ニヤリ。
 やべえ、この安楽椅子、すげえ、いい!

 ミステリという枠に、キャラクター小説、という定義(敢えて、ここではコンプレックスと読んで下さい)が、しっかり収まっている。
 行動する妹、思考する兄。
 静と動。
 しかし、一人称形式であるから、妹の知りうる情報でしか、兄は判断出来ない。
 それこそが、この作品の肝だ。
 解き放たれた思考は、自由。ときに、それは、我々の常識の先を行く。
 そう! 見えないからこそ、見えるものが、ある!
 結末は、カタルシスがなければいけない。だが、カタストロフも、また一興。どちらが、お好み? ならば、貴方は、読まなくてはいけない。

 もう一度言う。

 事実が、真実とは、限らない。

 そして、俺は、妹萌え!!!(あー、ごめん、格好付けたのに、台無しだよ、これー!)

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