ただのファンタジーというだけではない、現代にも通じる点がある一作。ドラゴンの設定や武器関連のエピソードも面白かったです。ギュッと中身の詰まった、素晴らしい短編でした。
気付いたら本棚が鈍器ラノベから古典一色に……。あ、猫が好きです。 小説家なろう、の方でも活動しています。二作ほど底辺卒業済み。うち一本はブク…
もうこれで、村ごと焼き尽くす暴君はどこにもいない。娘たちが生贄にされることも、子供が喰われることもない。だというのに、竜を倒した初めての人間は人類をして最強最悪の種族としてしまったことに慄然した。…続きを読む
全7話の美しく残酷なファンタジーです。まず読んでみて、緻密に練られた設定や細かな描写に驚かされました。ファンタジーなのに、まるで現実に目の前で起きている話を読んでいるような感覚。思わず引き込まれ、7…続きを読む
最後まで読み、改めてタイトルの意味を考える……そこまでも計算して作り込まれた中編ファンタジーです。竜を追い詰めるカタルシスと、そして「その後」と、語るべきことを最低限の文字量で余すことなく描き切る…続きを読む
生き物を殺すと言う事。この小説はその残虐なまでの過程が緻密に描かれている。描き切っている。書き貫いている。少し触れただけでぷつりと切れてしまいそうな、繊細で可憐な殺戮がそこに一本の糸としてあ…続きを読む
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