光と闇というフレーズがどこか懐かしく、
随所より、ああ、かつてより王道ファンタジーとはこうであったなぁと想起させてくるそんな作品です。
記憶を失っているシアン。
しかし魔物の声が理解できるということで、
糸口を見出していくのが本当にワクワクします。
あまり詳し過ぎるとネタバレになってしまうため避けますが、
ep9~10への下りは古き良きファンタジーが垣間見えるようで
目から鱗です。
意識的に改行を多用されているので、短文短文で脳へ刷り込みやすく、
また字の文も大変丁寧ではっきりしているため、
つっかえることなくとても読みやすいです。
かの有名な「パンドラ」というタイトルを含め物語の方向性が見えてくるのは2章からですが、すんなりとたどり着けると思います。
個人的にはセトやミリアなどの個別エピソードにも大きく期待しています。
シアンやアレン、小隊メンバーが今後どうなっていくか楽しみです。