登場人物紹介④~ランツフート戦争・ランツフート陣営
<プファルツ選帝侯とその一族>
〇プファルツ選帝侯(フィリップ二世)
神聖ローマ帝国の諸侯。フランス王ルイ十二世と密かにつながっていて帝国内での勢力拡大を目論んでいる。神聖ローマ帝国と他の諸侯にとっては危険な人物。
1503年に義兄のランツフート公ゲオルクが亡くなると、遺領の相続をめぐって自分の息子のループレヒト(ランツフート公ゲオルクの婿)とミュンヘン公アルブレヒトが対立。ランツフート継承戦争が勃発した。
ループレヒトの救援のために続々とランツフートに援軍を送り、ローマ王マクシミリアンと対立した。
〇ループレヒト・フォン・デア・プファルツ
ランツフート陣営の総大将。
プファルツ選帝侯の息子。
伯父のランツフート公ゲオルクの娘エリーザベトと結婚した。
ゲオルクの死後にランツフート公領の相続を主張し、ミュンヘン公アルブレヒトと対立。ランツフート継承戦争を起こす。
ランツフートの戦いで右手を失った敵将のゲッツの治療のために、戦闘を中止してランツフート市内に運ぶことを許可した。
〇エリーザベト
ランツフート公ゲオルクの娘。プファルツ選帝侯フィリップの三男ループレヒトと結婚。オットー・ハインリヒ、フィリップの二児を授かる。
気丈な性格で、夫のループレヒトの助けになりたいと思っている。
<ランツフート陣営の武将たち>
〇ケヒリ
ゲッツが父から伝え聞いていた隻腕の戦士。片手だけで敵と果敢に戦う。
ゲッツの父キリアンと死闘を演じて片手を失った。その後、切断部に菌が入って腐り、さらに腕を切断する。
隻腕となってからもボヘミア傭兵隊の隊長として各地を転戦し、ランツフート継承戦争ではループレヒトに雇われる。
子どもたちを守ろうとするエリーザベトに亡き母の面影を見て、彼女に忠誠を誓う。
〇ヘルゲ
ケヒリの息子。騎兵銃など、ボヘミア傭兵の戦術が得意。
〇クリストフ・フォン・ギーク
ゲッツの親友。
ループレヒトの新参の家来だが、信頼されて騎馬隊を任されている。
詳しくは登場人物①を参照。
〇ヨーハン・ピーンツェナウアー
マクシミリアン一世にクーフシュタイン城を任されていた人物だが、ランツフート継承戦争では敵側のランツフート陣営に寝返る。クーフシュタイン城に立て籠もり、マクシミリアン一世を挑発して怒りを買う。
<プファルツ選帝侯の家臣>
〇フランツ・フォン・ジッキンゲン
ゲッツの義弟。
フランス領の近くに領土を持っていてフランス王とのパイプがあり、プファルツ選帝侯も一目置いている。
詳しくは登場人物①を参照。
〇フィリップ・フォン・クローンベルク
プファルツ選帝侯の年老いた侍従長。クローンベルク城の主。
元気のいい老人で、喋るたびに唾を飛ばす。
鉄腕ゲッツ 青星明良 @naduki-akira
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