果たして“呪い”姫とは――、

交霊、霊媒、エクトプラズム。
この手のネタをうまく扱えるひとは、なかなかいないはずです。
内容自体は流れるように流れ、帰結するべきところに帰結できたところでしょうか。
繊細な描写が光り、ヒロイン同士の確執は途中まで読む人を選ぶところがありますが、
――僕は大好きです(´・ω・`)!
この手の内容を下手に扱うと、抽象性の海に、僕なら沈めてしまいます。
そこをもうね、大胆にわりきって心霊現象描ける著者様の倫理観の持ちようと勇気には、非常に感服しました。

ちなみに僕は第六感の持ち主なので心霊現象は共感できるところが多々ありますですかも……?>

まあ自己喧伝はさておき、文体は本当に丁寧で、登場人物らの内面を決しておろそかにしないで書ききったことは、ほんとうによく頑張ってくださった……、いやもう……、文学としては間違いなく、完成品だと思う――。

本当にいいものを読ませてもらいました、ありがとうございます。

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