曰く付きのコンビニバイトをきっかけに、青年は己に向き合う

序盤はタイトルどおり、曰く付きのコンビニで夜勤バイトを始めた青年袴田が、個性的な夜勤メンバーに振り回されながら、数々の怪奇現象にビビりまくるホラーです。

しかし、いくらメンバーが良いからと言って、何故彼が怯えながらもバイトを辞めないのかは、伏線はありまづが明確には明かされません。

後半になり、その理由が徐々に判明すると同時に、主人公が己の過去と向き合い、足掻き、新しい一歩を踏み出すまではもどかしくもあり、その分、ラストの爽快感は格別。

構成も見事で、長編ながら読者が飽きずに、ページを追い続けられる技術に感服です。

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