この長さの文章でここまでの世界観とラストに持っていけることがすごいです…(自分のレビューの小並感を感じるほどに)そしてこの救いようの無い運命の繰り返しやファンタジーの世界観もとても好きで読み直してしまいます。
自分と同じ顔を持つ弟。忌まれた双子を地下から出しともに生活しようとしていたアッワル。しかし彼は弟をー―。人の心というものを鋭く描いた作品でした。短編でこれを描くのは難しいと思いますが、まとめられて…続きを読む
双子にまつわる不吉な伝承と風習。愚行だと頭で分かっていながら、一時の感情に流され、同じ道を辿ってしまった主人公を、わたしは非難できません。容姿だけでなく、振る舞いまで同じ人間が目の前にいたら、き…続きを読む
国を分けた父王も、風習を忌むべきものとしてさけたアッワルも、そこに悪意はなかったのに。地の文がしっかりしています。
王政時代に生まれた双子の話です。双子が生まれる国は不吉、よくいわれることですが、この物語を読んでなるほど、と思いました。それでいてラストに向かう驚愕の事実もまたグッドです!短編の中にも、…続きを読む
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