二人の友情に涙腺が……

数奇な運命に翻弄された少女たちの友情譚。

フウナとサヤの互いを想う心情がストレートに表現されており、読めば読むほど作品に引き込まれてしまいます。そしてラストまで失速することなく読み終えることができる作品です。それほどまでに、登場人物が作中の世界でちゃんと生きていました。生気を感じさせるキャラクター作りは非常に難しく、作者のレベルの高さがうかがえます。

また構成の方もシンプルな作りであり、作品自体がスッキリとまとまっている印象でした。これは良作です。この作品に出会えてよかったです。

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