終末世界でもたくましく生きていくソロガール!

新日常系もの。

ポストアポカリプスな世界観をもとに、少女が自力で生き延びていく話なのですが、しかしながらそこまで悲愴感のある内容でもないです。むしろ新日常系作品といっていいぐらいにスローライフ感がありましたね。というかソロキャン感覚で自活できる女の子があまりにもたくましい! こういう女の子もいいですね!

悲愴感とはまた違うかもしれませんが、後半からは物語的な見せ場が多くなるのもポイント。このあたりは高尚な言い方をすればある意味哲学的なテーマを見せてくれるといったところですかね。とはいえ作品の作風にあわせてゆるーくスローなシーンになっているので難しい話ではないです。個人的にはお気に入りのシーンだったりしますけど。あとラストの終わり方も読み応えがあって個人的に好きでした。


なかなか小説作品で新日常系は珍しいかと。起伏にとんだ刺激的な話というわけではありませんが、終末世界でもたくましく生きていく女の子の日常を是非とも楽しんでください。とてもいいSFでした。


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