初日から生息している私が読むと、小説投稿サイトとして後発組であったカクヨムにも、いつの間にか「歴史」が積み重なっていたことを、しみじみと教えてくれるエッセイでした。
私はカクヨムコンに参加してこなかったので、魑魅魍魎が跋扈する様を傍観しているだけでしたが、カクヨムが「近代化」する中で、そういう妖怪さんたちの大半はどこかに行ってしまったようです。
もちろん、妖怪さんたちに戻ってきてほしいとはまったく思いませんが、初期の「熱量」の暴走が彼らを生み出したと考えると、一抹の寂寥感はあります。
私が会った、思い出深い妖怪さんたちも、お元気だとよいのですが。
カクヨムに存在する様々な妖怪(笑)を紹介してくれる。
まさかの図鑑形式。
「次はどんなのが紹介されるんだろう」と気になってページが進みました。
自分のように作品投稿し始めてから日の浅い人間も「こういうことあるのか……」と参考になるページが多かった印象。
ちょっと読むだけでも普通に面白いです。
人のふり見て我がふり直せ、ではないですが「こういう行動は失礼にあたるよね」というのを再確認できたように思います。
自分が妖怪認定されないように気を付けます。
『キツネノカメンの後日談』がよかった。その作者さんの作品がいつか書籍化されるといいな。