なにもかもがなつかしい

 初日から生息している私が読むと、小説投稿サイトとして後発組であったカクヨムにも、いつの間にか「歴史」が積み重なっていたことを、しみじみと教えてくれるエッセイでした。
 私はカクヨムコンに参加してこなかったので、魑魅魍魎が跋扈する様を傍観しているだけでしたが、カクヨムが「近代化」する中で、そういう妖怪さんたちの大半はどこかに行ってしまったようです。
 もちろん、妖怪さんたちに戻ってきてほしいとはまったく思いませんが、初期の「熱量」の暴走が彼らを生み出したと考えると、一抹の寂寥感はあります。
 私が会った、思い出深い妖怪さんたちも、お元気だとよいのですが。

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