すべてが美しい物語
- ★★ Very Good!!
舞台、設定、人物、ストーリーの
すべてが美しい作品です。
特筆すべきは、一つひとつの言葉が
適切かつ優美に選び抜かれていること。
この作者さんの文章は、とても美しい。
一部、抜粋してみます。
《透き通る青空。そよ風に吹かれて、黄金色の麦が嬉しそうに首を振る。さわさわと鳴る葉擦れの音に、エメラは自然と微笑んでいた。急ぐ必要もないのについ走ってしまうのは、すがすがしい天気のせいだけではないだろう》
およそ3万2000字を読み切る間、
作中世界に浸っていられる作品です。