向こう側にある「何か」の感覚。

「もしオレが樹木だったら紅葉の中にみどりを維持するだろう」

いろいろな声を吹き飛ばすには、この一首だけで充分でしょう。

うまく言語化はできないけれど、歌に配置された語句のもつ直截的な意味を超え、その向こう側に、何か非常に微妙だけれど、すこん、と落ちるような感覚を覚えます。その感覚が、癖になります。

「“未来”の短歌」、私は好きです。

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