想像力をかきたてる

 王妃の独白のみの作品。
 他に登場人物はいないけれど、王妃がやり取りしている相手のことは、王妃の独白から想像できる。
 何を言ったのか?
 どのような人なのか?
 そして王妃のその人への思いが記されている。

 片側の気持ちと言い分しか書かれていないだけに、想像力が刺激され、脳裏に情景も浮かんでくるし、切ない心情も深く刻まれる。

 とても面白い作品でした。