ほんとの春を探してみたら

作者 aoiaoi

87

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★★ Very Good!!

 四角に対立線を引いて、すこし崩した人間関係のギリギリで保たれた丸く柔らかい角度――キャラクターたち――
 誰かを愛するには、誰もを手放さなければならないのか、という反転する問い。

 愛とは何か?
 分け隔て無く、分かち合うものだろうか。
 或いは惜しみなく、与えるものだろうか。

 そこに優劣はあるのか、誰かの1番になることが正解なのか、もしくは答えがあるのか。

 苦悩する姿は、誰もが幸せになれるかもしれない、そんな未来へ手を伸ばすように見えながら。物語は、淡い桃色の花片――季節――を、雪のように融けて消してしまう現実かもしれない。

 余韻と予感をして、もう少し深く長く読みたい、と思わせてくれる作品。

★★★ Excellent!!!

男二人、女二人。それぞれの想いを秘めて始める共同生活。そこから少しずつ芽生え始めていく本人たちの気付かなかった本音や現実逃避が、作者の優しいタッチで描かれてゆくラブストーリー☆

どのキャストも好きになれる筆使いですが、個人的には主人公の拓海くんが推しメンです。恋に奥手な男が陥りやすい欠点を、これでもかと言わんばかりに見せつけてくれる作者様。もしかしたら、実際に拓海くんを飼っているんじゃないかって言うくらい、リアリティ溢れてます☆

★★★ Excellent!!!

人は独りで生きていくためには、あまりにも小さな力しか与えられていません。その代わり、人を愛するという、他の動物では考えられないほど大きな本能を保有しております。
そしてこの愛は、子孫を繋いでいくために神から与えられた使命をも帯びているのです。
ただ、「人を愛する」本能には、子孫繁栄には結びつかない「人を愛する」心を持つ人たちもいます。でもそれは、神の意思に反することなのでしょうか。
答は「否」です。人を愛することと、子孫を作ることを数式のようにイコールで結びつけることほど愚かなことはない、と考えるからです。
今作は、自身の遺伝子を子孫に受け継がせることよりも、目の前にいる、ただその人だけを愛していきたいという心を持つ、男女四人の物語です。
様々な葛藤、軋轢、差別、などを乗り越えて、本当にその人だけを愛していきたいと願う主人公たち。
彼ら彼女たちが、なぜ共同で生活するようになったのか。言葉、文字を自在に操る作者が描く、青春ラブ・ストーリーです。
BLが苦手なかたでも、この物語には心から共感できると思います。
全三作のオープニングを飾る今作。
新たな見識が広がるチャンスです。ぜひご覧になってください。

★★★ Excellent!!!

この四角関係という構図を思い付いた時点で星3つは確定ですね。
色々書きたい事は有るけれど、ネタバレに擦りそうなので、今回は自重します。
ところで、aoiさんは未婚者でしょうか。既婚者ならば、当事者同士の問題が片付いたら、子供は?が次なる課題だという意見に賛同頂けると思います。まぁ、個人の考え方は様々で、あくまで一般論ですが...。仮にそうなると、現実解は花絵の提案しかないわけです。生物学的に。ヒロも同意していましたしね。
私は、ここで終わらずに結婚・出産まで取り組んでみたら、つまり、もっと長い小説にしてみたら面白いんじゃないかと思います。ただでさえ、結婚となると、好きだけじゃ物事は進みませんからね。あら!このセリフ。もし、aoiさんが未婚者ならば、結婚への夢をヒビ割れさせちゃいますかね?

★★ Very Good!!

 同性愛ものを読むのは初めてですが特に抵抗なく読めました。
「性別」とは何か?「恋人」とは何か?いろいろと考えさせられた時間でした。
 最終的には、性別も間柄も関係なく、相手のことを大事に想い、幸せを願うのが愛なのかな?
 そこに恋愛感情など「別のもの」が入ってしまうと、それは純粋なものではなく「不純」なものになってしまうのかな?と思いました。
 ……ん?ということは純愛を書いたと思ってる私の小説は純愛じゃないのか?う~む……
 とりあえず「愛」についての理解が深まった気がしました。
 ありがとうございましたm(__)m

★★★ Excellent!!!

複雑な四角関係が描かれていますが、登場人物の微妙な心の揺れや切なさを、分かりやすく、かつ絶妙な筆致で描写されていると思います。

幸せのアルゴリズムを探索し、積極的で前向きな解決へと歩み出す様子は、清々しいです。

今話題のLGBTへの問題提起でもありながら、その内容は重すぎず、むしろ爽快に書かれているような気がします。
BL、GLはあまり読んだことがなかったのですが、この作品は生々しすぎず、読みやすくしてくれていると思います。

素晴らしい作品をありがとうございました☆

★★★ Excellent!!!

第1話を読み終えた時点では、筆者のたしかな描写力に驚きながらも、筋としてはありきたりな同性愛物だと思っていました。でも読み進めていくうちにそれが間違いであることに気付きました。
そして、いつしか僕の中からは「誰が男で、誰が女」なんて意識が消えていて、ただそこには拓海と花絵とヒロと優がいました。筆者が異性愛に対置させる事で同性愛を引き立たせるようなありきたりなやり方ではなく、4人の「人間」の気持ちが絡み合う四重奏を奏でた事に最大の敬意と心からの賛辞を贈りたいと思います。
BLでもGLでもNLでもなくて、これはLoveの物語で、GLは好きだけどBLは、とか、NL要素がBLに入ると嫌、みたいなそんなジャンルの意識から解き放たれて読む事を広くお勧めしたいと思います。

★★★ Excellent!!!

人を愛することや愛されることの難しさを真剣に悩む男2人と女2人の奇妙な四角関係。
ベタベタな恋愛小説とは違う、先の読めない展開に手に汗握りました。

このような作品はどうしても、ドロドロ感が出てくるものですが、読了感は非常に爽やかで、読んでいて自然に登場人物たちの気持ちがスッと理解できるような没入感がありました。

ボーイズラブやガールズラブが苦手な方でも自然と読める作品だと思います。
ちょっと変わった恋愛小説が読みたい人にはぜひともオススメしたい作品です。

★★ Very Good!!


 自然な気持ちの変化と、先が読めない関係の推移が面白かった!
 ガールズラブならともかく、ボーイズラブは趣味じゃない俺でも楽しんで読めたし。ストーリーは間違いなく面白い! こういう作品が原石って言うんだろうなー

 小説としてみれば、俺は星は一つという評価になるんですが!
 続編の登場により、星を一粒追加しました。御作を読んで気に入った方は続編へGO!


 印象としてはどろどろ感がそんなになくて、むしろさわやかな感触を受けた。作品に入りやすくて、感情も共有しやすいから確かに人を選ばない作品だと思う。同性恋愛物はちょっと……って思ってる人にこそ読んでもらいたいっす。
 作者さんも書いてますけど、性別ってくくりはあんまり気にならなかったかな。作品の大前提として性別というテーマがあるけど、何が何でも同性愛推しっていう雰囲気では無くて、自然な感じで関係性が作られていたから読みやすかったんだと思う。

 描写で、すごく惹かれた表現があったんだよ。
“ずっと心に刺さって疼いている矢に触れられたような感覚だった”
“鼓動と熱が身体から溢れる”
 難しい言葉を使っているわけでもないのに、情景や心情が凄く伝わる。
『心』と『触る』で『痛み』と来れば、普通は『傷』を使うものだけど、遠回しに『矢』を使う。これにより、より強い『後を引くような癒えない痛み』を印象づけられる。
『鼓動と熱』が『溢れる』。自分ではどうしようもなく高まっていくっていうイメージがすぐに浮かぶ。
 詩的な表現をメインにしていない作品で、こういうセンスの良い表現が差込まれていると読んでいて嬉しくなりますね。

 会話文では
“「……出てる」”
 これの力。強力だったわー。
 いやいや、組み合わせて力を増す言霊って多いですけど、短くても力を発揮する言霊ってなかなか、ね。あ、もちろんその後の台詞がメインになりますけど。
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★★★ Excellent!!!

年齢も、職種も、そして特殊な性癖や性格だって
すべてがバラバラで、お互いが変なギザギザを持つピース。
こんなあり得ない、本来交わることのない4人の生活は、花絵の一言で一変してしまった!?
同性愛というものに抵抗があったのですが、読んでみれば純粋無垢、自分の直感に素直なスクエアヒューマンラブストーリー!
こういう「各々悩みを持つ若者たちががひとつ屋根の下」的展開、大好きです

★★★ Excellent!!!

同居する四人の関係がめずらしくて、とても惹かれました。ゆっくりと、しかし確実に進んでいく関係が、どこか微笑ましくも、どこに向かうのだろうとハラハラもします。こんな変わった関係なのに、みんなの心情が不自然じゃなく、理解できるから余計ハラハラするのかなと思ったり。
このままの仲のいいままで、皆が納得できる関係でいられるのか……それとも……。
続きとても気になります。

★★★ Excellent!!!

――というイメージを覚えました。個人的に。

1、2、3話と展開のさせかたにインパクトがあって面白かったです。
男性同士のパートナーと女性同士のパートナー、四人の共同生活というのも、なんだか楽しそうですね。いろいろ想像がふくらみます。

恋話のエピソード「思い出にビンタしてくれという男がいた」という部分で笑ってしまいました。きっとヒロさんのキャラがそう言わせたんだろうなあ、と。泣いて喜んでいたというのも、気持ちが分かるような分からないような^^

では、続きも楽しみにしています。連載がんばってください。

★★★ Excellent!!!

まずもって、設定がぶっ飛んでて良いですね。
大好きです。
負と負を掛け合わせたらどんな化学反応が起こるかというような、一種のギャンブルにも近い実験だと感じました。
こういうの、すごいワクワクします。

不思議な4人暮らしを提案する花絵の嬉しそうな表情が目に浮かびましたね。
こういう天真爛漫な彼女を持つと、毎日刺激的ではあるのでしょうが、色々と日々大変だろうなあとも。笑

今後、4人の同棲生活がどうなっていくのか。
続きが楽しみです。