微妙な関係の彼女からの奇抜な提案。「普通」じゃない同居生活始めました。

愛する彼女がいるのに、気になる人ができてしまった。真面目な拓海は悩んだ挙げ句、花絵に真実を打ち明ける。
すると花絵も切り出した。私も別に想い人がいる。あなたもその人も、どちらも大切な人。
「だから……私たち、一緒に暮らしてみない?」

拓海とヒロ、どちらも手放したくない花絵。
そんな花絵を一途に愛する、才色兼備なヒロ。
拓海に思いを寄せる、孤独を抱えた青年、優。
そして、花絵を愛しつつも、優の側にいてやりたいとも願う、拓海。

「みんなで幸せに」
そんな願いのもと和気藹々と始まった四人の共同生活は、徐々に危うい空気をはらんでいく。
自分の気持ちにどこまでも真っすぐな花絵に対し、覚悟が決まらず悩む拓海。ヒロの揺るぎない愛に怯み、優の静かながらひたむきな想いに翻弄され、揺れ動く……

「愛」というものに、それぞれ真剣に向き合う彼ら。世間的に見れば、普通じゃない関係性なのかもしれません。でも、「普通」であることって、そんなに大事?
迷い悩んだ末に彼らが選び取る「みんなで幸せ」の形、ジリジリはらはらしながら見届けてあげてください。

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