『愛着障害』母親から愛された記憶がない

作家 藤田 宜永(ふじた よしなが)さんが2020年1月30日亡くなります。

彼の死に寄せて 妻で作家の小池真理子さんが新聞に寄稿されています。


『常に明るく明晰だったが、芯の部分にはいつも、少年のようなよるべなさ、消えないかげりが見え隠れしていた。恵まれた家庭に生まれ育った一人っ子だったが、実母との関係が悪かった。支配してくるだけの母親からは愛された記憶がなく、存在そのものが恐ろしくて、逃げることだけを考えていた、というのが、死ぬ間際まで、哀しい原風景として彼の中にあった』


映画監督 豪田トモさんが、お母様について同新聞に寄稿されています。


『親に愛されて育った。という感覚が薄いんです。子ども時代の記憶にある母は、愚痴ばかり、怒ってばかり、夫婦げんかばかり。子育てに幸せを見いだしているようには見えませんでした。…僕は大人になってさまざまな生きづらさに直面する中で、幼少期に十分に満たされなかったことが、生きづらさの根底にあるのだと気づきました。愛着障害というものを知り、「これだ」と』


「母親から愛された記憶がない」という事は

死ぬまで脳に悪影響が残り続けるという事。


私も死ぬまでこの暗部を抱えたままになるのです。


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子供が成長して思うこと kokekko @kokekko

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