ゲーム育ちの子供 が心配『教科書が読めない子どもたち』が社会人になると

小学2年生の孫娘はテレビゲームが好きです。初心者の私でも、簡単なゲームなら一緒に楽しめ、負けたくなくて、ついもう一度もう一度と続けたくなります。


ですから、子供が集中没頭する快感に浸るのはもっともな事。年齢を問わず熱中します。

高揚感と達成感がゲームの中で完結して満足感が得られてしまいます。


この毎日の小さな満足感を覚えてしまうと、そう簡単にゲームから抜け出せません。

子供の体の成長と共に、この心の状態を継続しながら脳が健全に発達するのか心配になってきます。


やはり調査されていました。

「ゲームが長時間に渡ると前頭葉の発達を遅らせる」

「人間らしい感性を発達させ、脳に回路をつけるのに役立つのが前頭葉」

だと言います。


今、中高生の中に、読解力低下で考える力が育っていない『教科書が読めない子どもたち』がいると言います。

「企業でもメールや仕様書の誤読※※による予期しないトラブルが頻発しているのだ。厄介なのは、本人にその自覚がないこと。契約書を正しく読めていないためミスが絶えないが、当人はなぜ叱られるのかわからない」(新聞記事より)


予想以上に、仕事現場で障害や損害が現れ始めています。


ゲーム育ちの子供を心配しましたが、まだ因果関係は明らかにされていません。

しかし、幼い頃からゲームに親しんできた世代、何ら関係が無いとは言えません。


彼らが社会人になって、これまでに無い脳の育ちが分かってきました。

子供の健全な成長を阻む危険が見過ごされてきました。


本を読んでストーリーを頭の中で映像にして立ち上げ、登場人物の心情を想像する。

これまで誰もが自然に、この訓練がなされてきました。

ゲームが誕生すると、もうこの魅力にはかないません。

学習で読む本以外は、読書は無かったことに。

頭脳の構造が急に変わったりしませんから、訓練されなくなれば弊害が出てくるのは仕方ない、と想像します。


また「今の若い人たちは貧しくても、豊かさを羨ましがらない。うらやましくないなら、社会や政治に文句を言う方向には進まない」(2019.7.18新聞 作家 林真理子さん)

働く青年の一部の人の中に

「うらやむ」「憧れる」エネルギーが失われているというなら、これも「前頭葉の発達の遅れ」として現れ始めているのではないか、と思えてくるのです。


人の感性から生まれるこの健全な心は、ゲームの集中力・高揚感・達成感に取って変わられてしまった、と思ってしまいます。


言い古された先人の言葉をおろそかにしてはいけない。

「幼い子供には本を読んであげることが大切です」

寝る前に、絵本をながめながら親子でストーリーの話しをしてみる。


「本を読む子供や絵本を読んでもらう子供の脳は前頭葉が活躍します」

(松岡享子著『えほんのせかい 子どものせかい』)

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