毎日が青春、青春がエブリデイ

これは連載モノの上手い作品やで、というのが冒頭ちょっと読み始めた時点での感想です。
連載モノというと、一話ごとに起伏と次話へのヒキが必要。ってことは大体の人は分かっていると思うけど、それをじっさいにやるのは難しいわけです。本作品は、そこがきっちりと、それでいて自然な感じでできています。
で、作品自体はスポーツもの。昔のスポ根ものから、現代的なものでいえばラブライブやガルパンまで、弱小が頑張って→強豪と互角以上に戦う、という基本的な流れは変わりません。
どうしても退屈になりがちな、主人公が戦うことを決意するまでとか、地味な練習シーンなどを、どう読者を退屈させずにクリアするかがスポ根ものの課題なわけですが。やはりキャラの魅力が必要となります。
主人公の状況はありがちといえばありがちですが、それだけに読者の共感を得やすい感情の起伏があります。最初に述べた一話ごとの起伏として上手く機能している。
また、周囲のキャラも魅力があり、読者を引っ張ってくれます。
青春を駆け抜ける爽快感が、ここにある。

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