大好きだった走ることを諦めざるをえなかった主人公。でも、それを自らの力で乗り越え再び走り出すと言うもうまさに青春ど真ん中の作品です。シリアスな場面もある反面で、「胸は父親似なんです」とか「妹には常に厳しく。それが澤野家に伝わる家訓」など笑える場面も多々有り読んでいて飽きません。何より文章がかなり読みやすく、テンポよく読めます。
中学時代、澤野聖香は女子長距離界のスターだった。しかし、彼女は県一番の強豪校ではなく、陸上部のない桂水高校へと進学する。高校に入学したら勉学に集中するようにと父親にきつく言われていたからだ。とこ…続きを読む
主人公のキャラクターがなにより素晴らしい。陸上(駅伝)に向けて情熱を燃やしている。だが作品がそれだけにとどまっていないのが本当に良かった。家族や友達とのやりとりひとつひとつが、まさに青春。作品の…続きを読む
主人公の走りたい気持ちがひしひしと伝わってくる作品です。彼女たちが走り出せばいったいどんな風景が流れ、光景が浮かんでくるのでしょうか。これからの進展に期待です。
一度は諦めていた『走る』ことへの情熱。友人やかつてのライバル、そして家族との間で葛藤する心。これぞ王道の青春小説ですね。
もっと見る