独りでは眠れないのよ爪先が痛いくらいに凍えているの

「変わったね」「そんなことないよ、あなたこそ」変わったあなた、変われぬ私

グッドナイトベイビー、夢の国にかなしいなみだ捨てておいでよ

白線を踏み越えるきみ、手を伸ばすぼく、届かないこころ

言葉では足りないからと唇に紅指し指を押し当てる君

お別れをさせてくれないあなたより見送ってくれる見知らぬ誰か

目が醒めていちばん最初に見る顔は他の誰でもないあなたがいい

大人になってしまった哀しみハンカチーフに赤い花ひとつ

繋いだ手いつか解ける日が来ても手離すものかこの栞だけは

黒衣から伸びる四肢の眩しさに華氏100度の眩暈

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