c. caricature

いつまでもおとなになれないぼくたちはおもちゃの剣でペンとたたかう



好きだとか愛してるとかいないとかどうでもいいの、傍に居れたら。



吐く息で止まない雪を溶かすように君の言葉も解かせたのなら



「ねぇ」「なぁに」「なんでもないよ、呼んだだけ」そのやり取りが自棄に愛しい



「大嫌い」言えば言うほど君のこと、好きになってく自分に気付く



さあ早く青い言葉の弾丸で殺しておくれよ僕の心を



蜜を吸い歩いて帰る通学路点々と続く赤い紫



「愛されたいと願うこと自体罪なのだ」「愛することは罰でないのに?」



夜越えて君の悪夢を覗けたらこの手を伸べて攫いにゆくのに



君をこの鳥籠の中閉じ込めて花だけ食ませりゃ愛を歌うの?


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