e. exit
君の手に指でなぞって書いた文字 たった二文字に肩が震える
微睡みの中でぼんやり君想う せめて夢では逢えたらいいのに
泣き濡れた君の睫毛をなぞる指拭う涙の味は甘いか
腐敗した無花果の内から産まれ出でる 結ばぬ恋の花は咲かない
硝子越しに捉えた君の眼の色はこんなにも褪せていたのだろうか
手伸ばせど揺らぐ逃げ水の向こう側 恋う彼のひとは今は幻
待つだけの恋に疲れてしまったの、どうせならちゃんと息の根止めてよ
溶けだしたアイスみたいにわたしたち、もう元には戻れないのかな
眠れない夜には目を綴じ夢想する 刺すように甘い残酷な夢を
胸の奥、まだまだ傷は癒えぬけど、今はおやすみ、全て忘れて
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