少女は愛される運命にある

 この物語の凄まじいところは、伏線が後々になって回収されることだろう。
 序盤はまさしくタイトル通りに精霊が主軸となる。そして人間という生き物について考えさせられる。だが決して精霊だけのお話しではないことを理解して頂きたい。
 中盤からの怒濤の展開。だが話のテーマはぶれずにすべてが始まりと繋がるのだ。
 そしてこの作品を読む方々はお話に登場する『闇』を見落とさないで欲しい。この作品においてそれは侮辱だ。
 ファンタジーに登場する闇ではない。そんな一言では語り尽くせない。
 闇には意思があり、それ故に美しい。
 これらはすべて私の主観であるが、ハッキリしていることは一つある。
 どんな形であれど少女は愛される運命にある。


 

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