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【設定資料】その51 1946年 晴着の美鈴玲子 「自称「未来人」の彼女は、この時代を指して「戦前」と呼称した」

 美鈴玲子が戦後間もない横須賀の闇市で、酔った米兵に襲われた時、横須賀地方復員局で勤務している北村幸三に助けられたことで、彼の自宅で療養することになります。
 北村は、元々が横須賀出身であり、幼い頃から海軍の街で育ったことから、違和感なく海軍に入営します。
 幸三には小枝子という妻がいますが、二人の間に子供はありませんでした。
 そんな所に、美鈴玲子が記憶を無くした状態で運び込まれ、夫婦は以降、自分の娘に付けるつもりだった「桜子」という名前を充て、しばらくの間、自分たちの娘として家に置くことにします。
 小枝子も美鈴玲子の事が気に入っていて、自身の若い頃着ていた晴着を桜子に着せ、雄介とのお見合いに臨ませます。
 これはその時、和装の桜子(美鈴玲子)です。
 本当の父の記憶がない美鈴玲子にとって、この「父親」という概念はとても新鮮であり、やがて彼女も北村幸三の事を、本当の父親のように慕うようになって行くのです。

↓ 「自称「未来人」の彼女は、この時代を指して「戦前」と呼称した」
https://kakuyomu.jp/works/16816452220196298271

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