エレーナの身代わりとなり、オルコ反乱勢力に引き渡された新妻に対して、何も出来ずに引き渡してしまった自身を呪い、遂にドットス王立軍のシンボルを剥ぎ取り「ブラック・ナイト」となったウクルキ少佐は、妻の奪還のために、単騎で敵に乗り込みます。
それは、確実に「死」を意味する行為ですが、彼は軍人として、君主に影響が及ばぬよう、ドットスの軍章を外し、世話になったフキアエズの王子にも容疑が及ばぬよう、オルコ国境を越えた後に、メルガ奪還を試みようとします。
ブラック・ナイトとは「君主を持たない騎士」の総称ですが、ここではアッガ・ウクルキ少佐本人を指しています。
平民出身者の多いC中隊では、全員が「ナイト(騎士)」を名乗る事が出来ないため、旧C中隊を「ブラックナイト・ユニット」(ブラックナイト隊)としています。
↓ 「自称「未来人」の彼女は、この時代を指して「戦前」と呼称した」
https://kakuyomu.jp/works/16816452220196298271