司之々

蒼すぎる空に、どこまでも高く昇る入道雲。 防波堤、鈍色の海、風になびくスカート。 それは泡沫の夢のように儚く 時に激しい夕立のように鮮烈だったのを覚えている。 激しいブレーキ音…

登校中、歩道橋から飛び降りようとしていた子どもを引き留めた女子高生「藍果」。しかし、つかんだ手首に人肌の温もりはなく、藍果は彼が人間ではないことに気づいてしまう！ 藍果が助けたそ…

アデレードがずっと片想いをしているウィルトールは七歳年上の幼馴染。 おしゃれをしたりおまじないに頼ってみたりと一生懸命なアデレードに対し、彼はいつも涼しい顔でいる。 どうすれば距…

　王の政策によって故郷の村を襲撃されたレクロマ。両親も妹も幼馴染も死に、レクロマ自身も四肢が不自由になった。レクロマがベッドに寝かされているところに、ある女性が現れる。その女性は…

【年末年始キャンペーン：12月24日～１月５日まで毎日更新！】 古典SF x ライトノベルを融合し、量子力学に挑む作品。 彼女はバイオ量子ハイブリッドAI。人類への奉仕を象徴し…

【全７話】夏休みの校舎に侵入して、勝手に部活動をしている高校生美術部の透花（とうか）。しかし、誰も来るはずない教室に、謎の少年が現われた。少年は透花の弱みを握り『透花の秘密を守る…

【短編・全7話】AI技術がカンストし『クリエーターは不要・創作活動は時間の無駄』とされた世界。高校生の綾香は隠れながら趣味の小説を書き平穏に暮らしていた。しかし、彼女はいじめと冤…

　両親がおらず貧乏暮らしを余儀なくされている少女ココ。しかも弟妹はまだ幼く、ココは家計を支えるため、町の料理店で朝から晩まで必死に働いていた。 　そんなある日、ココは、偶然町に来…

子どもの通う小学校で、ＰＴＡ会長を二度経験した私が語るＰＴＡ活動。 世間ではなにかと毛嫌いされ、論争のネタになりがちな組織ではありますが、そんな活動を改善し、有意義な環境に整えた…

あなたの捨てたアレは元気ですかね？ いまどこで何をしているでしょうね？ ※本作は、某匿名コンテストに参加していた作品を修正したものです。 そちらでの掲載が終了したようなのでオリ…

　人類が地球外生命体との交流の果てに宇宙へ旅立ち、数万年の時が経った。宇宙には様々な星があり、その星の数だけ国が存在していた。ある時、レアル帝国が領土拡大のために戦争を始めた。最…

憎念渦巻く剣豪の晩年における末路など、詰まる所このようなもの。 しからばその息絶えるまでの寸暇に花を咲かせましょうぞ。 紅き彼岸花、屍の花。 それこそ黄泉への手向けにござりましょ…

　ここは陰謀渦巻く都市サーカス。多くの勢力が巣喰い、日々争いの絶えない混沌の都市。そんな街でフリー傭兵をやっているヴァン・セントはある日、政府からの依頼を受ける。それはこの街では…

三穂 由貴子（みほ ゆきこ） 高校2年生。山あいの小さな町・結田生まれの結田育ち。地元が嫌いで、大学に進学してこの町を出る日を待ち望んでいる。古くてダサい名前も気に入っていない。…

魔女オタクの侯爵令嬢、レゼは妹に呪いをかけたと勘違いされ森に追放される。森で憧れの魔女として悠々自適に暮らしていたレゼだったが、ある日、元婚約者の王太子が「お前を妃にする」とやっ…

不思議な力を持つ〝秘宝〟によって発展してきた世界。 秘宝を手に入れるべく強大な魔物と渡り合う人間を〝冒険者〟と呼ぶ。 主人公カルム・リーヴルは冒険者だが、7種の武器系統および7種…

細くて長〜いたくさんの脚、伸びる触覚。 見た目で嫌われしまう『げぢげぢ』ですが、おや？　彼にも思うところがあるようですよ。 ＊雲下うさぎ　さんの自主企画 「お題で３００文字以…

花盛りの20代後半を捧げた彼氏に振られた私は、酔った勢いで思わぬ買い物をしてしまいます。そこから始まるちょっと不思議な物語……。 ※ 主人公は女性です。 エッチなお話では…

山あいの小さな町で生まれ育ち、今は大きな海の見える町で暮らす柳原麻衣（やなはら まい）と見藤絵里香（みとう えりか）。ふたりは幼なじみとして出会い、思春期に離ればなれになり、その…

柳原 麻衣 (やなはら まい) 中学2年生、気弱でまじめな図書委員。 見藤 絵里香 (みとう えりか) 麻衣の幼なじみで同級生。昔は麻衣と仲良しだったけど、中学に入って「荒れた」…

僕はずっと、たくさんの恋を失い続けていた。 長い人生の中で、幸せの形はさまざまに存在する。 想い人に想いを伝えることはできなかったけれど、僕は想い人のずっと側を歩くことができた…

大好きなおばあちゃんが死んでしまった。 若いころに苦労したおばあちゃんに、これからたくさん孝行しようと思っていた矢先のことだ。 悲観に暮れる僕の前に、一つのチャンスが訪れた。

ある夜、男は国のなかでは、もっとも大きいと吟われる遊郭の中心地から少し外れにある遊女屋に立ち寄った。 『とおりゃんせ』『かごめかごめ～その死の真実～』に続いて結音(Yuine)…

1,418文字の短編です。舞台は、平安時代のとある海辺の崖。そこでは、どす黒い海が眼下に広がっていたのでした。これは、子を孕んだ女性の死の真実を綴った物語。 結音(Yuine)さ…

それは、平安時代中期、京の都から離れた貧しい村に住んでいた男童と金髪碧眼の不思議な女性のやり取りを描いたちょっとした昔話。 その夜は、海に月が無く星々が輝く空を映した美しい夜だっ…

平和について、私が思うことを綴りました。 皆さんは、平和とはどういうものをいいますか？ コメントで教えて下さい！

〖野いちご〗でも同時公開中！ 場合によっては非公開になります！ 織川結花(おりかわゆいか)は、昔から不思議な夢を見る。それは、美しい雲の上の世界。何があったのかはわからないが、…

侯爵令嬢シャロンは婚約者に、「結婚してもお前を愛することはない」と宣言され、ブチ切れた。それなら婚約破棄して欲しいと考えたシャロンは、前世の趣味である男装をすることに。すると、女…

この現実には『歪み』がある。 本来あるべきではない大衆に知られていない『歪み』が。 局所的に現実を歪める異能者『魔術師』、人より個で勝り種として劣る『6匹の怪物』、それら現実…

あらすじ 『世界は終末を迎えました。あなたはこの世界で一週間、生き延びなければなりません』 　底辺配信者・山崎瞬也《やまざきしゅんや》。彼が目覚めるとそんなテキストが開いた。 　…

主人公《桜田明美》は、ある日から不思議な夢を見るようになる。その"夢"の正体とは!?

初代王の時代から、鬼と四大精霊の力を継ぐ者たちが重臣として王を支える麗真国。 古よりあちこちに蔓延る陰の生き物―「妖」―から国を、また人々を守っている彼らは、時に崇められ、時に恐…

思い違いに気づいた少女のほんわかストーリー。

両者の想いが連なる少し切ない恋愛短編物語

盗人としてその日暮らしを続けていた少年は、ミラザの商店街でとある魔術師と運命的な出会いを果たす。それがきっかけとなり少年は「ふつう」の暮らしを手に入れるが、幼少期からスラムで培っ…

2000字未満の短編です。 ある出会いをきっかけに少女は戦士を志す。 これは偶然なのか、はたまた必然なのか……

総統・霧島零率いる大和革命党による一党独裁体制が敷かれている国家・大和社会主義共和国連邦。 2089年に建国されて以来17年は平和を謳歌していた。だが、ある組織の攻撃により、そ…

【WEB小説100万作品どれとも被らない選手権】挑戦中作品ｗ 【感謝】第6回キネティックノベル大賞一次通過。 ※小説家になろう　様で本編投稿中。本作はその1万字Ver.となります…

※（2024/11/8　第一章【ファムータルの章　４，【兄弟喧嘩】にて、某国の男娼事情というくだりがございます。あくまで伝聞なのですが、苦手な方はお避けください） ただ、作者は…

若かりし頃、新人賞に応募を繰り返すこと数年 そりゃーもう歯牙にもかけられずって感じでして そんな私が色々あって、カクヨムに投稿に挑戦してみたお話です 日々感じること、振り返って…

【現在毎日更新中】 救国の英雄である魔女を師に持つ、少年フラム。 術法的不能を抱えながらも一人前の魔術士を目指し努力を続けていた彼は、ある日破門となり、生まれ育った森を彷徨うこと…

春先から初夏にかけて、行動が活発化する彼女たち。またひとり、新たな女王が勢力拡大に乗り出そうとする。それを何とか阻止しようとする主婦。種族の繁栄と洗濯物の干場をかけた壮絶（！？）…

―――少女は突然、腕の中に落ちてきた。 魔術師労働基準監督署長リゼットが出会ったのは、記憶喪失の少女。帰る家も分からない少女トーコに、リゼットは「アタシの秘書になってくれない？」…

「わたし、着付師のミリア。 ノースブルク諸侯同盟領・ウエストエッジに住む24歳。もちろん独身。いーの、地元じゃ行き遅れだけど、この国では普通なの。 そんなわたしは、ある日鬱陶し…

ドゥセテラ王国は、美しい王女を各国に嫁がせることで外交関係を結び、自国の影響力を広げる外交戦略を取っていた。 そんなドゥセテラに、大国カラスカス帝国皇帝は、一番美しい王女を娶りた…

主人公のレヴィンは、淵魔と呼ばれる怪物を、代々討ち滅ぼす家系の次期当主だ。 淵魔は恐ろしい怪物で、命あるものは魔物であろうと関係なく喰らう。 喰らう程に強化される怪物なので、何か…

私立桜ケ原高校に通う二年生の七々扇璃桜(ななおうぎりおう)は奇妙な夢を見る。 同じ顔をしたナニカと何度も殺し合う夢だ。 だがある日を皮切りに日常が歪み始めた。 ――初めまして、…

20になったら死のう。 希死念慮に囚われた少女は愛した桜の下でただ死を待つ日々を送っていた。 ――お前に生きる意味を与えてやる。 彼と出会うまでは。