まるで繊細なガラス細工が内側から震えているような、独白形式のプロローグ。優しすぎるがゆえに自分を否定し、感覚を捨てようとする主人公の「純粋な危うさ」に、胸が締め付けられるような感覚を覚えました。「誰かを傷つけるくらいなら、自分が傷つくほうが幸せ」という、あまりにも無垢で、それゆえに破滅的なまでの優しさが全編を支配しています。
純粋無垢な少女は右手に邪悪なものを宿す醜い心を持つ母親とのひどい過去のトラウマ右手の邪悪なものはそれを呼び起こし少女を唆そうとする御伽話のような雰囲気と多様な比喩悪意と純粋さの対話が描かれています!
魔獣と思われる「ぼく」のモノローグです。唇、口、目、瞳。それらを使って、極限の孤独が描かれています。胸をつかれる、哀切極まりない短編。
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