千石綾子

私の名前は希。 私は物心がついた頃からこの「箱」から出たことがない。 コレが私の日常だ。 だから、私はコレが不幸だとは思っていない。

　脈絡（みゃくらく）なく、私は思い出し、考えていた…… 　KAC2024の第５回お題、『はなさないで』で参加しています。 　小説家になろう、アルファポリスにも投稿しました。 　小…

この手に握る、ヴェスト・ポケット・コダック。 輝かしい栄光。永遠の誉れ。僕の生きた証。 その全てが、この中にあるんだ。

ここは魔女の隠れ家。 変わり者の魔女とその弟子が、日夜魔法の研究を続けている。 ある日魔女は「ささくれを剥がす魔法」を考案したと言い出す。

ギュッーー

　彼の部屋で見覚えのないネックレスを見つけた。 　彼の浮気にわたしが行った制裁は……。 　「神の御手か悪魔の手先か」なんて言われるわたしの薬品調合技術を甘くみないでね。

探検家ロカテリアの気ままな旅路は、坑道の縦穴に落ちた少年の救助を頼まれたりもするのだ。 『KAC2024 ～カクヨム・アニバーサリー・チャンピオンシップ 2024～』 第四回お…

カクヨムSF研＠非公式さんの絶賛レビュー付！ ■比較的高度に発展したある辺境惑星文明の終焉と、その記憶を巡る連作物語。各話ごとに違う視点、違う場面で、全体の輪郭を浮き彫りにします…

ポーラはクラスメイトで友達のボブから授業で作ったびっくり箱を渡される。 最初はいらないと拒否したポーラだが……。

　失礼な表現だけど、私の彼女は牡牛（おうし）みたいだ。そして私は、そんな彼女の体型がたまらなく好きだった…… 　アンバサダーからの挑戦状（自由挑戦お題）「全てを破壊しながら突き進…

「私の遺骨箱(いこつばこ)は、花柄で包んでほしいな」 　先生が二人きりの時、そう呟(つぶや)いた。以下は中学生時代の、私の回想録(かいそうろく)みたいなものだ…… 　KAC202…

KAC20244 「ささくれ」をお題に書きました。

　あの人がお仕事に行ったから、お掃除を。 　あら？　この箱なぁに？ 　わたしへのプレゼントみたいね。

大切なもの。大事なもの。それらはいつだって箱にしまうもの

探検家ロカテリアの気ままな旅路は、旅券が発行してもらえず、馬車に乗れなかったりするのだ。 『KAC2024 ～カクヨム・アニバーサリー・チャンピオンシップ 2024～』 第三回…

その少年には思い出があった。 幼い頃、祖母に見せてもらったきらびやかな宝箱。 『この箱にはね、私の全てが詰まってるのよ』 それは今、少年の手の中に――。

今度、学園に入ってくる新入生が寮ではなく部屋を借りて一人暮らしをしたいという。 だが、その両親は反対していて、内見で諦めさせろと無茶を言ってきた。

急な新築の内見の予定。 彼女の厳しい内見が始まる。

わたしは自慢の家を見せる。 若夫婦は感嘆して家の中を見る。 よく見てね。 幸せいっぱいの家なのよ。 ５分で読めるショートショート。 隙間時間にどうぞ。 KAC2024第２回お…

　職質につかまった舎弟が、親分からの頼まれ者を売家に隠してきたんだと。 　自分が行くと怪しまれるから、と頼まれた俺は、彼女と一緒に件の家に内覧に行くことに。

速いことはいいことだ。 周りがそれについていけないのは、周りの問題。 そう思うだろ？ あたしは思わないけどな。

　三分間でメッセージを残す、か。いいや、考える時間も無いし始めちゃえ。私は愛する彼女に言葉を伝え始めた…… 　KAC2024の第１回お題、『○○には三分以内にやらなければならない…

「夏休み」から始まる、埼玉県、吉見百穴での怪異。

修学旅行中に事故に遭い、異世界に転生した幼馴染四人組。 その世界の脅威「巨獣」を退治し続けて丸三年。 俺たちはある「巨獣」に苦戦を強いられる。 魔法使いのアケミは「三分間待ってよ…

　カクヨム開設八周年を記念して、トリぬいぐるみストラップが個数限定で販売される。 　俺はトリ様を手に入れるべく書店へと向かう。 　だがそんな俺に、究極の選択が突き付けられた！

猫好きは星の数だけいる。 猫好きの中にはそれぞれの正義(猫)があり、それぞれの正義(猫)を守っている。 けっして、相容れないのだ。 そう。 決して── とか、そんな真面目なエ…

大陸の北端に、かつて「捨て地」と呼ばれた極寒の土地がある。 魔導士たちは、火の魔法で暖を取り、水の魔法で水を確保し、風の魔法で結界をはりめぐらせて、不毛の地に魔導国家エミリアを繁…

月読納人は、学校にある購買で、もみくちゃにされている一つのお尻を見つけた。 苦しがっていたので引き抜くと、その子はまるで小動物のように体をぷるっと震わせる。 恥ずかしがり屋だが一…

　もう、キャッチコピーのまんまです。 　わたしが小説というものを書き始めたきっかけについて、つらつらと書いてます。

人生は酒と気合だ。

未来のある時ある場所で、「僕」と「君」は彷徨っている。 君は君の眠る場所を、僕は君と別れる場所を探して。

ふどらい企画参加作品です。 https://x.com/fudokift/status/1728534774250406162 お題は「渡る」を使いました。

　私たちは、いわゆる姉妹関係の高校生だ。そして、ちょっとした三角関係の中にもいる。週末、いつものとおり私は彼女の家にいて、文化や家族について考えてみる。そんな私を彼女は、服も着な…

　笹川明（ささがわ　あきら）が大学からの帰り道を歩いていると、不思議な光が目の前に現れる。 　中から出てきたのは……。 　巻き込まれ系男性×ちょっと残念な神官戦士　でもラブコメ…

　昨日は娘の、十五才の誕生日だった。そして午前一時過ぎ、寝室で、私は娘から銃を突きつけられていた。 　この物語はフィクションです。 　小説家になろう、アルファポリスにも投稿を開始…

　私と先輩は高校生。今日も私は高速道路を時速百キロ越えのバイクで走っている。後方からは先輩が私めがけて銃を撃ってきて、狙いは正確だ。もう、私じゃなかったら死んでますよ。 　小説…

　大学生の私は財布を落として、自宅の鍵も無い。困った私は、彼女の家へ向かった…… 　小説家になろう、アルファポリスにも投稿を開始しました。 　小説家になろう→https://nc…

揺れ動く車の中で巧みにバランスを取る車掌を見て、 自分の進路はこれだと少年は目を輝かせた。 そんな夢は時代の流れと共に消え失せる。 思えばそんな日もあったと遥か昔の自分を男性は思…

俺の名前は山崎遼馬。ある日、俺は死んだ。それは恥ずかしいほどマヌケな事故死だ。ああ嫌だ、こんな死に方…。こうなったら悪友の北川に、俺を殺した犯人になってもらう！霊体になった俺は、…

（漫画原作の形式で書いています） 平穏な日常を願い、菩薩であろうとする安城耕平。 しかし、些細であっても、理不尽なトラブルは、向こうからやってくる。 我慢に我慢を重ねて、穏便に回…

学校の資料室に閉じ込められた男女が脱出しようと頑張ったり頑張らなかったりする話。 恋愛になりそうでならない、ちょっとだけなる感じの話です。 47センチ短編小説大賞 https:…

夏休み、小学五年生のタケルは、住んでいる町の地図を作り始めた。 地図の製作が進むにつれて、この町には、不可解で奇妙な場所が幾つもあることに気付いていく。 以前、別の筆名で途中ま…

死ぬまで続けたいライフワークとしての短歌。 この執念じみた想いは、いったいどこから来たんだろう……？ この機会に改めて思い返したときに、 脳裏をよぎったのは俳諧を趣味としてい…

ティト・エルミーニのもとにマフィアの幹部ステファノ・スカヴォリーニが武装した男たちと共に訪ねてくる。 彼は言う。「200万ユーロはどこだ？」 妻と子の前で苛烈な拷問を受けるティト…

温泉で火照った身体に染み渡る冷やしうどん。しかし何処を見渡しても、「彼」の姿は無かったーー いるはずの「彼」の行方が気になり過ぎて、お客様アンケートの裏面に小説書いてアンケート…

ある日祖母が亡くなった。 葬儀の日、目の前にある遺体を祖母と認められなかった私は、ある場所に魂の在処を見る。 これはとある葬式の記録。

朝のラジオでランプの魔人の話を聞いて思いつきました。 探し求めていた魔法のランプ。 その魔人は、願いを一つ叶えてくれるらしいのだけど、どうも何か違うようだ。

俺は答えようとしたが、うまく口が動かない。 「二つ」と言いたいのに、「ふらつ」と発音してしまう。