どうも、坂神です。
『ツッコミ錬金術師とクソボケ死霊令嬢、ド田舎雑貨店を営んで暮らす。』ですが、おかげさまで最新話(20話目)にて第2章が終了しました。
最新話では、ついにサイラスの実力がほんの少しだけ垣間見えたりして、いよいよ物語も本題に突入という感じでしょうか。
尚、次の第3~4章では、ちょっとグラベル村を離れて(相変わらず王国領の外ではあるのですが)、わりと発展した交易都市へと赴くことになります。
錬金術組合(ギルド)が登場し、依頼に従って錬成した品を納品したり、市場で錬金素材や諸々の買い物をしたりと、アイテム生産系ファンタジーらしいイベントが発生する他、サイラスの過去に関わる人物との再会もあります。
どうぞよろしくお願いします。
ところで、ここまでお読み頂いた皆さんならお気付きかもしれませんが、『ツッコミ錬金術師』では「本文で特に詳しい説明もなく使われている設定」というのが、けっこう多いんですよね。
そこで今回の近況ノートでは、そうした設定に関して少し触れておこうかと思います。
【1】時間や曜日を表す単語
まずはこれ。本文中では、おもむろに時刻や曜日を表す単語が出てきたと思います。
これは私が異世界ファンタジー作品を書く際、いつも使用している表記なのですが、一応それぞれ何を意味するのかについて、下記にまとめておくことにしますね。
〇 〇 〇
・時刻・
暗天課の鐘(午前三時)
黎明課の鐘(午前六時)
蒼天課の鐘(午前九時)
聖天課の鐘(正午)
召霊課の鐘(午後三時)
落日課の鐘(午後六時)
星天課の鐘(午後九時)
真月課の鐘(午前零時)
・曜日・
月-風の精霊日
火-火の精霊日
水-水の精霊日
木-地の精霊日
金-獅子の咆哮日
土-竜の伏臥日
日-光の安息日
〇 〇 〇
まだ精密な機械時計が普及していない世界なので、主に時刻は教会で鳴る鐘の音で確認しています。
ちなみに曜日に関しては、上記七つの他に本当は「闇の破砕日」という失われた曜日がある、とされています。
【2】貨幣価値
本文中では高価な魔法道具が取引される場面が多いので、金貨で価格計算されている場合が多いのですが、基本的にストレーク大陸では銀貨が主流通貨です。
銀貨一枚は、現代日本人の感覚だと概ね1000円ぐらいのイメージですね。
金貨よりも高価値な貨幣としては一応、白金貨(プラチナ貨)も存在していますが、あまり大陸全土に普及しているとは言い難く、使用される場面も限られています。
尚、貨幣交換時の基本レートは下記の通り。
〇 〇 〇
白金貨(プラチナ貨)1:金貨10
金貨1:銀貨15
銀貨1:銅貨100
〇 〇 〇
大抵の宿屋だと、素泊まり銀貨7~10枚で、金貨1枚出せば一泊して朝夕に食事とお酒が付くぐらいの価格設定だと思います。
もちろん都市部の高級宿屋なら、高額な部屋もあるはずですが。
尚、宿屋や酒場に住み込みで下働きする女性は、食事代や雑費を引かれて、日当は銀貨6~8枚ぐらいで雇われているんじゃないでしょうか。グラベル村みたいなド田舎だと、もっと賃金は安いかもしれませんが。仕立屋のお針子さんあたりも同程度かな。
サイラスは、自分が錬成した魔法剣をひと振り金貨1400枚で販売していますが、これは日本円換算だと2100万円相当(!)。
現代では、国産最高級スポーツカーNSXが一台2420万円だそうなので、幅広剣+2を買うのは、そういうものを購入するのに近い感覚だと思って頂けるとよろしいのでは。
当然、魔法剣も上には上があって、ランボルギーニのアヴェンタドールやシアンみたいなものも存在します。庶民が買えるかどうかは別として。
あと、ミュリエルは第一章で宝石入りの革袋を見せる場面がありますよね。
「一個金貨何百枚という価値のある宝石が三〇個程度入った袋三つ」というわけで、彼女はたぶん3~4億円相当の宝石袋を持ち歩いていたんじゃないかと推測されます。
そりゃサイラスが魔法道具を売り飛ばしたりして金銭的に裕福でも、さすがに驚いてしまうのは当然というものです。
うーん、にしても異世界ファンタジーはやっぱり、こういう設定を色々と考えるのがメッチャ楽しいですよね。
完全に自己満足でしかありませんが(白目)。
などと、毎度ながら以上のような調子でお送りしましたが、前回の近況ノート以後、拙作をお読み頂き、レビューや評点、応援などをお寄せくださった皆様には、心より御礼申し上げます。
以上、坂神でした!