• ラブコメ
  • ミステリー

十月になりました。

どうも、坂神です。
半月ちょっと振りの近況ノートになりました。
『ラブライブ・サンシャイン』も最終回を迎え、梨子ちゃんと毎週会えなくなってしまった喪失感から溜め息も尽きない今日この頃、皆様いかがお過ごしでしょうか。
梨子ロスってやつですよ梨子ロス。

いまだに第十二話の新宿駅でアクアのメンバーと合流するシーンを振り返っては、「乙女系同人誌を必死にコインロッカーの中へ押し込みつつ、オタバレを隠すため『お土産』と言い繕う梨子ちゃんの姿」にトキメキを抑え切れません。
あれコミケ参加した地方民がよくやるやつですね……。
変態だよね?と問い掛けたら、梨子ちゃんは絶対に「私は変態じゃない!」ってムキになって反論するタイプの一番タチが悪い変態だと思います。
この圧倒的受けスキル、梨子ちゃん超可愛い。

ていうか、ほんの短期間ピアノコンクールのために東京滞在していただけで山積みの同人誌を買い込んでいた梨子ちゃん、沼津の自宅にはどれほどの乙女本を隠し所持しているのか? 
今後の考察のためにも二期ではより深い描写が望まれますね(メガネクイッ)。


と、それはさておき。

最近も相変わらず影でコソコソと自作のプロットを練る生活です。
なかなかまとまらなかったり進まなかったり、でもまあ三歩進んで二歩戻るぐらいの調子です。
やっぱ大した進んでないんじゃねーか(セルフツッコミ)。

とりあえず、悶々として自宅の床の上でのた打ち回ったりはしておりますが、適当に元気です。
あー来期のアニメも新番組チェックしなきゃなーとか(ハイハイ)。



■最近の読書■

○アイザック・アシモフ『鋼鉄都市』○
かなり昔(たぶん中高生の頃?)に一度読んだ古典SFの名作なんですが、ちょっと気になる部分があって再読してました。

最近、「AI(人工知能)がメッチャ進化してきたんで、そのうち機械に仕事を奪われて失業する人が沢山出て来るようになるよ~」みたいな言説を耳にすることが多くなりましたけど、実はこの作品も似たような世界観設定が採用されているんですよね。
まあ、アシモフは古典ロボットSFの権威なんで、当然『鋼鉄都市』で人間に代わって仕事をしているのは優秀なロボットなんですけど。
しかしこのSF小説、執筆されたのは60年以上も前なんですよ。
でもってアシモフは作中で、「ロボットの増加で失業者が溢れ、結果的にロボットへの恨みつらみを募らせた人々が大量に出現した社会」を描いていたりするんです。
この着想の先見性、さすが現代に名を残す大作家と言わざるを得ない……。

もちろん、メインストーリー自体も大変面白い。
アシモフはSFだけじゃなく、ミステリ作品も書いていた作家として有名ですが、このお話もそのあたりの妙味が存分に活かされた内容ですね。

簡単に紹介すると、主人公は「鋼鉄都市」こと未来のニューヨークで働く刑事なんですけど、殺人事件が起きてしまって犯人を捜すことになるのです。
ただし、殺人現場はちょっと特殊な状況下で、人間は正面入り口からは厳重なセキュリティによって絶対に凶器の銃を持ち込めない。
ところが、現場に通じる別の出入り口は、とても危険な場所なのでロボットしか安全に通行できません。
じゃあ犯人はロボットなのか?と考えるのですが、ここでアシモフの有名な「ロボット三原則」が立ち塞がる。
ロボットは、決して人間を傷付けてはならない、というプログラムを製造段階で必ず植え付けられているはずだ――というのです。
だからロボットに殺人が可能だったはずはないと。

一方、被害者はロボット工学の権威にあたる研究者で、ロボットの普及に生前大いに貢献した人物。
裏を返すと、失業者だらけの社会を作った張本人の一人とも言うべき博士であり、多くの人間から恨まれていたとしても不思議はなかった。

さあ、果たして被害者を殺した犯人は、人間なのかロボットなのか? 
またそれは誰で、どうやって殺したのだろうか? 

……なーんて、SFファンのみならず、ミステリファンでも思わず心をくすぐられるような展開が待っています。
そりゃー時代を超えて名作認定されるのも理解できるし、面白くないはずがない! 
やっぱアシモフ、改めて古典SF界の御三家の一人ですなあ。偉大すぎる。



などと、毎度ながら以上のような調子でお送りしましたが、前回の近況ノート以後、拙作をお読み頂き、レビューや評点、応援をお寄せくださった皆様には、心から御礼申し上げます。

『クロムクロ』の最終回が余韻満点で思わず感動しちゃった坂神でした! 

18件のコメント

  • 本日は天井裏を勝手にぶち抜きながらの参上でございます。
    つばき、でございます。

    坂神さま、ご多忙の中にも関わらず、拙作「予想外な涼ノ宮兄弟」をご覧くださり、その上ご丁寧なレビューまでいただきまして、誠にありがとうございます。
    つばきの近況ノートにて改めますが、取り急ぎ御礼までとお邪魔いたしました。
    むき出しになった天井を見ぬふりをして、脱げるように帰ります。
  • こんばんはー( ・∀・ )ノ
    本日は秋葉原でチカリコの中の人たちがゲリラライブやってたようで、凄かったらしいですね。
    梨子人気めっちゃ上がってるらしいですし、一気にスターダムへ……!

    プロット作業、ものすごい長い間やってますけど、よっぽど超大作なのかな~と戦々恐々しております。
    第二回コンテストまでにはお目にかかれると信じて、楽しみにしてますね!

    それと、拙作の最新話も読んで下さったようで、ありがとうございました。応援ボタン励みになります!
  • >高尾つばきさん
    どうもこんばんはー! 
    『予想外な涼ノ宮兄弟』、本当に予想外というか、完全に想像の斜め上でした(白目)。
    圧倒的なオリジナリティに畏敬の念すら覚えます(笑)。

    あの、ところで、この天井――
    あ、い、いえ、何でもないです……(頭上から落下してきた床の木片を拾い集めながら)。
  • >織田崇滉さん
    ちかりこゲリライベント、私もちらっと風の噂には聞きました~。
    梨子ちゃんは、たぶん終始人気中位ぐらいで落ち着きそうな感じじゃないですかねー。センター総選挙は4位安定みたいですし。

    次回作は、予定としては普通に15万字ぐらいなんじゃないかと思ってるんですけど。
    何度かプロット全編作り直して、いっぺん本文も何万字か書いたんですけど全ボツしたり、そのあいだに気分転換とばかり別の作品の設定作ってみたり……とかやってるうちに現在に至ってます(白目)。

    『よくある兄妹』第五幕、雪密室ネタに思わずニヤリでした! 
    本格ファンには堪らないですねアレ。
  • 15万字ですか〜!
    創ってる途中で違う作品のアイデアが浮かぶ、あるある(笑)。
    試行錯誤の連続なんですね。でもそうやってキッカリ作り込むからこそ面白いものが出来上がると思うので、妥協なくやっている坂神さんマジ尊敬…。

    雪密室は偉大な先達が何人もおられるので、いろいろ参考にしました。と言ってもほとんど作中では触れていませんが(;^_^A
    トリックも分かりやすさを心がけているので、読んだ方には正解に気付く楽しさを味わってもらうための話作りにしています。…最後の語りで全部ぶっ壊してるんですけどもね(白目)。
  • >織田崇滉さん
    本当は12万字ぐらいで行きたいんですけど、第一目標は少し甘めに尺を取ってます(汗)。
    妥協がないわけじゃないんですけど、やっぱり新作は初見の読み手さんを引き込む(+引き止め続ける)のが難しいと思うので……そのへんで色々悩んでる感じでしょうか。

    雪密室、きっと紙媒体の小説だったら、登場キャラに「昔、○○が書いたミステリに××という話があって~」みたいなセリフをしゃべらせたりすると、一部のマニアを喜ばせられるんでしょうけど、Web媒体では嫌がられるかもしれませんもんね(個人的にはそういうトリビアが入るのも好きですが)。
    ラストの語りは、むしろあれがないと『よくある兄妹』シリーズじゃないでしょう! 
    逆にすんなり終わる方が騙された気分になりそう(笑)
  • 坂神さま へ

    こんにちは。
    来ノ宮志貴です。
    この度は、更新のお知らせに参りました。
    坂神さんの近況ノートの内容と関係ないことを書き込んでしまいますが、ご容赦願います。

    私の『竜血の子~蒼い鳥のうたう歌~』をフォローして頂き、本当にありがとうございます。
    本日、第16話「霧中の策略」を公開致しましたので、お時間がありましたら、どうぞ足をお運びください。

    失礼致しました。
  • >来ノ宮志貴さん
    コメントありがとうございます。
    フォローさせて頂いた作品につきましては、後日拝読させて頂こうと思っておりますので、どうぞよろしくお願いいたします。
  • 坂神さんこんばんは。
    とてもにやにやするようなレビューありがとうございました!

    乙女シーンセクシーでしたか?
    ちょっとした仕草がエロ……ゲフンゲフンになりそうで引かれないか少し心配でした(笑)

    第2集も楽しんで頂けるようがんばります(○`・Д・´)9
  • >雛葵さん
    どうもコメントありがとうございます~
    『さやかに』第一集、大変楽しく拝読させて頂きました! 

    作中の乙女シーン、細かい所作の描写と情感たっぷりなセリフのコンビネーションで、読みながら一人でスゲー身悶えてました(笑)。
    第二集も期待しております! 
  • こんばんは(^ ^)
    このたびは『うんりょー』へのレビュー、本当にありがとうございました!!
    とても熱のこもったレビューを書いていただき、私こそニヤニヤが止まりませんでした(しかも電車の中で)。
    真面目なコが意中の彼にぐいぐい迫られてアウアウする姿、お気に召していただけたようで幸いです(*^▽^*)
    そんな姿をたっぷりお楽しみいただける第19話をこの後アップさせていただきますので「はよ結婚しろ!」と再びツッコんでいただけたらありがたいです(笑)
  • >陽野ひまわりさん
    どもどもです~。
    心の赴くままに書き殴ってしまったレビューですが、お気に召して頂けたら幸いです(汗)。

    ていうか、早速最新話を拝読してきたのですが、またさらに破壊力が跳ね上がっててヤヴァあああい!!(興奮)
    知華ちゃんの妄想芸に声出して笑いそうになりました(笑)
    ホント、はよ結婚しろ!
  • 坂神さん、こんばんは。
    ご無沙汰しています。お元気ですか?
    このたびは「聖夜のスプリンター」に丁寧なレビューをいただきありがとうございます。感動SF(少し不思議)系の青春ラブストーリー……良い響きですね❤ お褒めの言葉までいただき恐縮です。恋コンのコンセプトとなっている「ハッとしてキュン」はボクには無理なので、結局自分のスタイルで書いちゃいました(笑)一人丸腰でや〇ざの事務所に殴り込みをかけるのと似ていますが、援軍(読者)がかなりいてくれてうれしい限りです(スゴイ喩え)

    確かに、感想を言うとネタバレになりそうですよね(笑)かなり苦労されたあとが見え隠れしています。お手数をお掛けして申し訳ありませんでした。でも、すごくうれしいですわ❤

    前半はスローな展開でしたが、後半はジェットコースターのように一気に突っ走ります。奈々子張りの走りをお見せしますので、よろしければお付き合いください(笑)

    お心遣いに深く感謝いたします<(_ _)>
    まずはおRAY……いえ、お礼まで(使い古されましたが)

  • >RAYさん
    どもどもコメントありがとうございます~。
    『聖夜のスプリンター』、毎回更新楽しみにさせて頂いております。

    個人的には、RAYさんの作品を何本か拝読した範囲だと、社会派ドラマ要素のある内容が一番お書きになりたい方向性なんだろうなーと感じています。
    目指している作風が明確になっているのは、いいことなんじゃないかと思いますですよー。

    拙いレビューではありますが、お気に召して頂ければコレ幸いといった感じです。
    後半~終盤にかけての展開も期待しておりますぞー! 
  • こんばんは(*'▽'*)♪
    このたびは『星の降る夜…』を読んでくださり、またレビューまで書いていただいてありがとうございました!!
    まさに少女漫画系のじれじれストーリーで、男性の方には読みづらいのでは…と思ってましたので、レビューまでいただけてほんとに恐縮です(滝汗)
    坂神さまのレビューの後、新たにフォローしてくださる方が2人現れました!!
    レビューの威力半端ないです(≧▽≦)
    『うんりょー』の方もいつも応援してくださり、もうほんとに頭が上がりませんm(_ _)m
    坂神さまに足を向けて寝ないよう、今日は体操座りで寝ることにいたします(感謝のあまり意味不明ですみません)
  • >陽野ひまわりさん
    どうもこんばんはー! 
    『星の降る夜~』、大変面白かったですよ~。
    私自身、基本的に少女漫画がけっこう好きな人間なので、各キャラの心象描写とか、読みながら一人で「うおお! そこだ、ズバッと好きって言っとけ! あ、言わないの!? まじかー」とか唸りながら楽しませてもらいました(←何やってんの)。

    拙いレビューではありますが、お気に召して頂けたならコレ幸いでございます。
    『うんりょー』の続きも期待しとります!
  • 坂神慶蔵さま 
    いつも『読む読む修行』に応援のポチを有難うございます。お陰様で大変励みとさせて頂いております。 
    21時から朗読をした後に、記事に感想を書き加えて再アップという手順にしておりますので、いまちょうど坂神慶蔵様に応援頂いた後に加筆したものをアップというタイミングになってしまいました。すみません。m(__)m
  • >はる(haru8)さん
    これはコメントありがとうございます~。
    加筆分も拝読させて頂きました! 

    いつも頑張ってらっしゃるなあと思いまして、陰ながら応援致しております。
    あと、私も古典好きなもので、作品に関するちょっとしたはるさんの感想が面白いですっ。
コメントの投稿にはユーザー登録(無料)が必要です。もしくは、ログイン
投稿する