作品に主人公を与えて、
その人が話をしたり、何かに出遭う「場面」を描く。
それらの"具象" を書き表わしながらも、
不随意の遊びの部分と、そうでない必要部分を、選り分ける。
話が動くきっかけ、登場人物の動機。
意思、感情、理性。
無地の紙面だからこそ、"書ける"ことには、取り止めがなく
それゆえに、
その作品で書きたいこと、書くべきことが
"何であるのか" は、常に見失えない、道しるべになる。
自身の場合、物語の初めに見えていることは
ごく僅かで、書き進めるにあたって、新しい発見をしていくのですが、
それは何も、書き手だけが見つけるものではなく、
読んで下さった方の、言葉の中にあるものだったり、
これまでに自分が読んだ、他作品に感じたものだったり、
そうしてより明確になる、作品の「想い」や「意味」 に対して
”生きる"言葉を、"代わる" 言葉を、根気強く探す過程が続けば、
ひとつの作品が出来上がる。
web小説だからこそ出会える、細やかで、熱のこもった
たくさんのヒント。
楽しく、そしてうまく活かせれば、きっと、
「自分」という枠の形にも、気付けるのでしょうね。