清瀬 六朗です。
『台風について私が知っていること』
https://kakuyomu.jp/works/16818093083814971855で、今度は線状降水帯の話を始めました。
「[番外篇]線状降水帯について私が知っていること(1)」
https://kakuyomu.jp/works/16818093083814971855/episodes/16818093085874385351 線状降水帯についての「番外篇」は全6回、そのあと何かおまけ的な何かがあって(歯切れが悪い…)完結の予定です。
大きい災害があると「なんで予測できなかったんだ?」という議論が必ず出て来ます。
9月の能登半島豪雨についてもそうだった、というのが私の認識です。
能登半島について言えば、日本海側で地震も少ないだろう、また、2023年に震度6強の地震があったのでそれで地震エネルギーは解放されただろう、と思っていたら、2024年1月の大地震が来てしまいました。9月には線状降水帯で再び大災害が発生し、ようやく災害復興へ、地域社会の復興へと動き出したところに大打撃を与えました。
地震もじゅうぶんに予測できなかったし、線状降水帯の発生も予測できなかった。
ただ、被害の大きさ、被害者の方たちの心情と、予測・予報できるかということとは別です。
線状降水帯の研究はまだ発展途上で、発生の仕組みはわかってきていても、「発生するかしないか」、「発生するならどこで発生するか」まではなかなか予報できない段階です。
線状降水帯予報がいまどういう段階かという資料も気象庁のホームページに載っています。
それだけの情報が出ているのに、そういう点をはっきりさせないで「どうして予測できなかったんでしょーねー」とか発言するのは、いろいろと社会にマイナスをもたらすんじゃないかと思っています。
私は線状降水帯については台風以上にわかっていませんでしたが、いま探せる情報をいろいろと探してできるだけ正確を期して書いてみました。
気象学というのは「理系」の学問ですし、気象予報も数式を使いこなせないとできないものなので、理系的な考えかたをずっと昔に忘れてしまった私にできることには限界があり、いろいろ誤解はしているかも知れません。
でも、私の得た情報の範囲で、できるだけまちがわないように書いたつもりです。
よろしくお願いします。