時代が爛熟(らんじゅく)から頽廃(たいはい)へと向かう江戸時代後期、海辺の小藩では、家老によるお家乗っ取り工作が進められていた。海女の娘相瀬(あいせ)が、海に飛び込んで自殺を図った少女を助けたことから、海辺の村の少女たちはいやおうなく藩上層部の陰謀に巻きこまれていく。その顛末(てんまつ)を描いた『荒磯の姫君』シリーズに、主人公の紹介企画、現在からその時代を振り返った物語などを集めました。
宮沢賢治の作品に関係する評論その他を集めています。
19世紀末、産業革命が進展し、世界帝国へと成長したイギリス。しかし、その地には、はるか昔、ローマ人やアングロサクソン人が到来する前の息吹がまだ息づいていた。地方都市ベリーズベリーの郊外、ウィンターローズ荘という広大なお屋敷で働く女子使用人(メイド)として働く姉妹メアリーとアン、そして仲間のメイドたちをめぐる物語。