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真夏の昼と夜

 清瀬 六朗です。

 6月21日は夏至ということです。
 地球から見た太陽が「春分点」から90度の位置を通過する日です。
 春分から4分の1年が経ったということですよ。
 春分の日は3月20日でした。3月20日から4分の1年でどれだけのことができたか、とか考えるとけっこう怖いです。

 さらに、今日から先は一日の長さが短くなっていくということですよ。
 「一日の長さが長くなり続ける時期に何してたの?」とか考えると、やっぱりけっこう怖いです。

 「真夏の夜の夢」の「真夏の夜 midsummer night」は「夏至前夜の夜」ということで、昨日の晩が「真夏の夜」に当たります。
 だから「真夏」という訳はあんまりよくないとされて、「夏の夜の夢」というタイトルが使われることが多いですが……。
 「夏の夜」にしたところで、普通に思いつくのはやっぱり7月後半とか8月前半とかの夜じゃないですか?
 だから、私は summer night ではなく midsummer night となっているのを活かした「真夏の夜の夢」というタイトルのほうが好きです。

 6月のこの時期が「真夏」かというとあまり関係なく、今週はひどく忙しい一週間でした。
 夏至前夜の midsummer night は妖精力の高まる夜だそうです。その妖精力の高まる夜に懸案の仕事の一つを片づけようとしたら夏至前夜の夜が明けてしまいました。
 あんまり妖精力で仕事がはかどった感じもありませんが……今日は、そのぶん、ゆっくりできました。

 ということで、先週より作品にレビューをいただいているのですが、御礼を申し上げるのが遅くなってしまいました。申しわけありませんでした。

 まず、瀬谷酔鶉さまより、『太陽の音を忘れない』にレビューをいただきました。

 「静けさの中に落日の音が響く、珠玉の短編」
https://kakuyomu.jp/works/16818093078037208261/reviews/16818093078911001987

 ありがとうございます。

 語り手(志麻子)と知恵理の「その関係性が、リアリティと美しさのギリギリの均衡を保って描かれている」と評してくださったのはたいへん嬉しいです。

 この評を読ませていただいたとき、たまたまドヴォルザークの交響曲第七番の第三楽章を聴いていました。
 この第三楽章は舞曲楽章で、とても美しく、懐かしい音楽です。それと同時に、私はこの曲を聴くと心が騒ぎ出すような感じがして、魔力のある音楽だという感じがしています。
 ちょうど、その曲の感じと、評で書いてくださったことが重なって、印象深かったのを覚えています。

 なお、『太陽の音を忘れない』は、香鳴裕人さま主催「同題異話SR大感謝祭!【3期36タイトル+αどれでもOKの総決算】」の参加作品です。
https://kakuyomu.jp/user_events/16818093075877211698

 また、 「同題異話・五月号  いつまでも輝く母へ」
https://kakuyomu.jp/user_events/16818093076536756213
参加作品『いつまでも輝く母へ』におすすめレビュー、イベント主催の夢月七海さまからレビュー

 「「わたし」と会社の後輩の姪の久美子とその母親」
https://kakuyomu.jp/works/16818093077161365935/reviews/16818093079440170350

をいただきました。
 この物語へと続く『アキ』
https://kakuyomu.jp/works/16817330666002475386
を書いたときには、まさかそこから8年の時間が経過してしまうとは思っていなかったのですが。
 ここで「久美子の母」がやっていることを考えれば、それぐらいの時間は経過するだろう、ということで、時間が飛ぶ設定にしました。

 この登場人物たちを「「美しさ」にプライドを持つ女性たち」と表現していただけたのがたいへん嬉しく思いました。
 ありがとうございます。
 「同題異話」には今月も参加させていただいているので……。
 よろしくお願いします。

 高校生活の後半、大学受験とか文理選択とかが現実になる時期の二人の少女の物語『未融(みゆ)と瑠璃』
https://kakuyomu.jp/works/16818093077977716497
も連載中です(27日完結予定、28日に「あとがき」を掲載する予定です)。
 こちらもよろしくお願いします。

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